Official Staff
【海外トピックス】「屋根が燃えている」とCEOが檄を飛ばしたフォルクスワーゲンの状況はどのくらい深刻なのか
7月10日にフォルクスワーゲン(以下:VW)乗用車ブランドのトーマス・シェーファーCEOが全世界の幹部2000人を集めたミーティングで、“屋根が燃えている(The roof is on fire!)”と緊急事態を宣言したことがドイツで話題になりました。EV化に邁進するVWですが、中国での販売低迷や欧州でのEVの注文の減少で苦境に陥っている模様で、同CEOは「VWブランドの未来は危機に瀕している」、「完全な嵐といっていい」といった激しい言葉を使って、出張予算からイベントまで徹底的な支出の削減を要請しました。VWブランドは、2026年までに営業利益率を現在の倍の6.5%に引き上げる目標を掲げ...
Official Staff
【海外トピックス】EV時代に英国の自動車産業はどこまで踏みとどまれるのか?
「Brexit(ブリグジット)?」、「ああ、コロナ前にはその話題もあったね」と感じる方も多いかもしれません。2016年の国民投票でEU(欧州連合)からの離脱を決めた英国が、正式に離脱したのは2021年1月からでした。それに至るまでの5年間は、EUとUK(英国)の間で、経済的・社会的損失がないように長い交渉が行われ、人、物品・サービス、デジタルなどの分野で包括的な協定が結ばれました。しかしここに来て、英国自動車産業の浮沈に関わる問題が表面化しています。(タイトル写真はBMW MINIのオックスフォード工場。1913年から110年の自動車生産の歴史を持つ)
Official Staff
【海外トピックス】メルセデス・ベンツが試験提供。チャットGPTは車内のユーザー体験をどう変えるのか?
昨年12月の発表以来、瞬く間に世界中に広がった生成AI(Generative Artificial Intelligence)のチャットGPTですが、今度は、メルセデス・ベンツが車載インターフェースのMBUXにこれを組み込み、6月16日から米国で3カ月間、90万人のMBUX搭載車ユーザーに試験提供すると発表しました。多くの人工知能の専門家が革命的な進化と呼ぶ一方で、著作権や個人情報保護の観点などから、科学者や行政府からも何らかの規制が必要という声も上がっています。果たしてチャットGPTでクルマはどう変わるのでしょうか。
Official Staff
【海外トピックス】ミラノで発表された2台のプレミアムスモールカー、レクサスLBXとボルボEX30はこうも違った!
イタリアのミラノで、6月5日にレクサスの小型クロスオーバー車「LBX」が発表され、その2日後には、ボルボの「最も小さなSUV」である「EX30」がお披露目されました。2035年にゼロエミッション車を義務付けたEUですが、今年1〜4月の欧州31カ国(※1)の乗用車市場ではEVのシェアが13.3%、ハイブリッド車(HEV)(※2)は25.9%と、どちらも前年同期比で約2%増加しています。電動モデルの販売が拡大を続ける欧州にあって、時を同じくして発表された両モデルですが、その内容はかなり異なっているようです。※1:イギリスとEFTA(アイスランド、ノルウェー、スイス)を含む。出典:欧州自動車工...