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フォードが「モデルTの瞬間」の再来と謳うEVピックアップトラックの生産を発表
2025年8月12日、フォードはケンタッキー州ルイビル工場に20億ドルを投資し、中型EVピックアップトラックを3万ドルの価格で2027年に発売すると発表しました。車体を前部・中央・後部の3つのモジュールに分けて組み立て、コンベアラインを大幅に短縮して生産スピードを最大40%早める製造コンセプトは、テスラが2年前に発表した「アンボックスド(unboxed)」製法に類似するものです。フォードは、テネシー州に次世代フルサイズEVピックアップトラックを生産する一大拠点「ブルーオーバルシティ(Blue Oval City)」を建設中ですが、他社に先駆けて発売した「F150ライトニング」の販売は計画...
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フォルクスワーゲンのID.Buzzがドイツ・ハンブルクで自動運転ライドサービスを開始。ウェイモやテスラに一矢を報いるか
フォルクスワーゲン(以下、VW)のモビリティサービス会社モイア(MOIA)は、2025年6月17日〜19日にドイツ・ハンブルクで開催された国際公共交通会議(UITP)サミットにおいて、これまで試験走行を重ねてきたID.Buzz ADによる自動運転のライドサービスを7月から同市で提供を開始すると発表しました。当初の運行台数は30台程度でドライバー同乗になりますが、2027年からはドライバーなしでの走行を計画しています。米国では6月22日に、テスラがテキサス州オースティンで10数台のモデルYで投資家やインフルエンサーなど招待客限定でロボタクシーの供与を開始。先行するウェイモ(Waymo)は、...
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EV販売、低空飛行の米国と復活の兆しのEU。道を分けるものは政治か、国民性か?
第二次トランプ政権の発足後100日が過ぎ、ウクライナ戦争の調停から移民の強制送還、有名大学への抑圧や荒っぽい関税外交と、世界はその目まぐるしい動きを追いかけるのに疲れてきた感があります。友好国に対しても高い関税を課して、米国に製造業を回帰させるという政策が身を結ぶかどうかはまだ見通せない状況ですが、バイデン前政権のEV優遇政策を廃棄する方針の影響はすでに出ており、米国の2025年1〜4月のEV販売台数は約40万台で前年同期比で−5.6%、マーケットシェアは6.9%(※)となっています。一方で、2024年のEV販売が144万台(前年同期比−5.9% ※)と失速したEUは、今年1〜4月は約5...
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2024年の欧州(EU)のEV販売台数はマイナス5.9%と失速。今年厳格化するCO2規制の緩和はあるのか?
欧州自動車工業会(ACEA)は、2025年1月21日、2024年(1〜12月)の乗用車販売台数を発表しました。スイス、ノルウェーなどのEFTAとイギリス(UK)を含めた総販売台数は、前年比+0.9%の1296万台。EVはマイナスとなる一方、ハイブリッド車は+19.6%と躍進しました。2025年からEUのCO2排出基準が2021〜2024年比で約15%厳しくなるため、多数のメーカーが未達成となり1gにつき1台あたり95ドルという多額の罰金の支払いを余儀なくされる可能性があります。自動車メーカー団体は規制の緩和を要請しており、EUも検討に入るようですが、果たしてどんな対策が打ち出されるでしょ...
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テスラvs.ウェイモ、完全自動運転への正反対のアプローチ。モービルアイは第3の道を探る。CES 2025レポート(後編)
2025年1月8日(日本時間)、米ラスベガスで開幕したCESは、予想通りAI一色の様相を呈していました。スマートホームやSDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)など、メガOEMやティア1サプライヤーの展示内容そのものは前年と大きくは変わらなかった印象ですが、2024年より一層AIにフォーカスした印象です。自動車においては、大規模言語モデル(LLM)と生成AIによるIVI(イン・ヴィークル・インフォテイメント)と自動運転(AV=Autonomous Vehicle)への流れが加速し、これから実装されていく技術がより明確になってきました。NVIDIAのジェンスン・フアンCEOの基調講...
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【海外トピックス】テスラが「サイバーキャブ」をお披露目。しかし具体的内容を欠き市場は落胆
テスラは、かねて8月に発表するとしていたロボタクシーを2024年10月10日にハリウッドのワーナーブラザーズの撮影スタジオを借り切ってお披露目しました。車名は「サイバーキャブ(Cybercab)」で2026年に生産を開始し、3万ドル以下の価格で販売を見込みますが、投資家は2年先というタイミングや車両の詳細などが明らかにされなかったことに落胆を示し、翌11日にテスラの株価は9%近く下落しました。“We, Robot”と題されたイベントでは、他に20人乗りの小型シャトルバスの「サイバーバン」や、ヒューマノイドロボット「オプティマス」が登場して参加者をもてなしましたが、サイバーキャブのプロトタ...



