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ボルボが2030年の全EV化計画を撤回!? 一方で着々と進むSDV化計画に注目
欧州や北米市場でのEV販売不振により、欧米メーカーの電動化計画の撤回、あるいはその見直しが相次いでいる。ボルボは2030年までに全ラインナップのEV化を宣言していたが、去る2024年9月4日(現地時間)、ついにその計画が撤回されたと各種メディアが報じた。だが、公表されたリリースや現地で5日に開催された投資家向けイベントの内容を見る限り、ボルボはEVシフトを鈍化させるのではなく、むしろSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)化を加速させていることが見えてきた。(タイトル写真は併売されるXC90(PHEV)[左]とEX90(EV)>
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【海外トピックス】欧州1〜6月の乗用車販売は「ハイブリッドが躍進。EVは足踏み」をどう見るか
ACEA(欧州自動車工業会)が7月18日に発表した欧州(EU+EFTA+UK)の2024年上半期の乗用車登録台数(687万台、前年同期比+4.4%)は、BEV(※1)のシェアが13.9%と昨年同期の14.2%から減少したのに対し、ハイブリッド車(HEV)(※2)のシェアが29.9%と前年の25.8%から躍進しました。BEVの減少の主たる原因は最大の市場であるドイツでの低迷で、政府のEV補助金があるフランスやイタリアではBEVのシェアは伸びています。メーカー別では、HEVが好調のトヨタが+15.2%で、これにBMW(+12.4%)、シトロエン(+13.8%)やボルボ(+34.8%)などが続...
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BYDが航続距離2100km超のPHEV発表。“マルチパスウェイ”を巡る日中の競争は激化
2024年6月4日、中国BYDが第5世代PHEVテクノロジー「DM-i」を発表、併せてこの最新技術を採用したミッドサイズセダン「秦(Qin) L DM-i」と、その兄弟車である「Seal 06 DM-i」の国内発売を開始した。46.06%という世界最高水準の熱効率を達成し、2.9L/100kmという低燃費、2100kmを超える航続距離を実現している。現地ではガソリン車やハイブリッド車が売れ筋となっている日本メーカー車への影響は小さくないだろう。(タイトル写真は第5世代DM-iを搭載して発売された「Seal 06 DM-i」)