Official Staff
2024年の欧州(EU)のEV販売台数はマイナス5.9%と失速。今年厳格化するCO2規制の緩和はあるのか?
欧州自動車工業会(ACEA)は、2025年1月21日、2024年(1〜12月)の乗用車販売台数を発表しました。スイス、ノルウェーなどのEFTAとイギリス(UK)を含めた総販売台数は、前年比+0.9%の1296万台。EVはマイナスとなる一方、ハイブリッド車は+19.6%と躍進しました。2025年からEUのCO2排出基準が2021〜2024年比で約15%厳しくなるため、多数のメーカーが未達成となり1gにつき1台あたり95ドルという多額の罰金の支払いを余儀なくされる可能性があります。自動車メーカー団体は規制の緩和を要請しており、EUも検討に入るようですが、果たしてどんな対策が打ち出されるでしょ...
Official Staff
ステランティスのカルロス・タバレスCEO突然の辞任は、独裁化した辣腕トップの末路か
ステランティスのカルロス・タバレスCEO辞任の発表は、クリスマスに向けて気分も浮き立ち始める12月に入った矢先のことで関係者を驚かせましたが、波乱に満ちた2024年と自動車業界が直面している苦難を象徴しているようです。そのわずか2カ月前、ステランティスは米国市場の在庫圧縮による費用を理由に大幅な減益見通し(2桁だった営業利益率を5.5〜7.0%へ修正)を公表、タバレス氏はその責任を問われてか任期の切れる2026年初頭に円満に退任と発表されたばかりでした。それがなぜ急転直下の辞任に至ったのか、現地の報道などから探ってみます(写真はステランティス)
Official Staff
英ボクスホールがEVとHVを同価格で販売、この大胆戦略の背景にあること
2024年8月28日、英ボクスホールが新型コンパクトSUV「フロンテラ」を発表した。EVと48VマイルドHVをラインナップするが、驚くのはその価格設定だ。なんと、どちらも「税込2万3495ポンドから」と発表された。とかく割高感があったEVがついにHVと同じ価格になったと英国では大変な話題となっているようだ。一方、親会社であり車両供給元の独オペルからもバッジ違いの同名モデルが発売されたが、こちらは世の常識に倣いEVのほうがかなり高い。果たして、ボクスホールの思惑とは何なのか。(タイトル写真はEVとHVの同一価格を実現したボクスホール「フロンテラ」)
Official Staff
【海外トピックス】ステランティスの対中国戦略が賢明かもしれない理由
先月の北京モーターショーで姿を見かけなかった欧州ブランドに仏プジョーとシトロエンがあります。2015年には両ブランド合わせて中国で年70万台を販売していましたが、昨年は8万台まで落ち込み、ステランティス社は1992年以来の東風汽車との合弁会社である神龍汽車の資産を東風に売却しました。また、チェロキーやコンパスなどを生産し人気を誇ったジープブランドも販売低迷で広州汽車との合弁会社を2022年に清算し、現地生産から撤退しています。中国撤退のシナリオも濃厚かと思われた中、ステランティスは新興NEV(新エネルギー車)メーカーであるリープモーター(零跑汽車)との提携に踏み切りました。果たしてどうい...
Official Staff
ダッジ チャージャーもEVに。ステランティスのEVプラットフォーム「STLAラージ」詳細判明
去る1月19日、ステランティスは次世代EVプラットフォームシリーズの第2弾となる「STLAラージ(Large)」の全容を発表。次世代EV用を謳うものの、内燃機関の搭載も可能なマルチなプラットフォームであることを明らかにした。北米で生産されるダッジとJeepブランドから採用されるが、アルファロメオ、マセラティの2ブランドにも採用を拡大予定。2024年から26年にかけてグローバルで8台の新型車が登場する。(タイトル写真は世界初の電動マッスルカー「ダッジ チャージャー デイトナ SRTコンセプト」)