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【海外トピックス】立て直しを図るメルセデス、勢いに乗るBMW。独プレミアムの明暗
前回はアメリカのGMとフォードの2024年上半期決算発表の内容を見ましたが、今回はドイツのプレミアムカーの両雄メルセデス・ベンツとBMWの上半期決算発表からわかることを紹介します。コロナ禍や半導体不足から回復して好調だった前年と比べると市場競争は激化し、電動化やデジタル化への投資が嵩む厳しい経営環境下で、ドイツ高級車のライバルの明暗は分かれているようです。(写真は、今年4月に部分改良されたメルセデス・ベンツEQS。バッテリーを118kWhに増強して航続距離を799kmに伸ばし、評判の芳しくなかった卵形のデザインを修正すべくフロントグリルを一新しエンブレムをボンネット上に据えた)
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【海外トピックス】目が離せなくなったアメリカ大統領選。自動車産業への影響はどうか
2024年7月26日に100年ぶりのパリ五輪が開幕し、開会式では「自由、平等、博愛」の理念と歴史が世界に向けて発信されましたが、大西洋の反対側ではアメリカ大統領選挙から目を離せない状況です。トランプ候補が暗殺者の銃弾を紙一重でかわし、指名を受けた共和党大会が異常に盛り上がった矢先、バイデン大統領がついに選挙戦からの撤退を表明しました。人気がないと言われるハリス副大統領を指名しての引退宣言ですが、そのハリス氏は2日間で民主党内の支持を固める素早い動きをみせ、若年層や黒人有権者の支持率は一挙に高まり、選挙戦は接戦の様相を呈しています。返り咲けば、バイデン政権が進めた気候温暖化対策やEVシフト...
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【海外トピックス】欧州1〜6月の乗用車販売は「ハイブリッドが躍進。EVは足踏み」をどう見るか
ACEA(欧州自動車工業会)が7月18日に発表した欧州(EU+EFTA+UK)の2024年上半期の乗用車登録台数(687万台、前年同期比+4.4%)は、BEV(※1)のシェアが13.9%と昨年同期の14.2%から減少したのに対し、ハイブリッド車(HEV)(※2)のシェアが29.9%と前年の25.8%から躍進しました。BEVの減少の主たる原因は最大の市場であるドイツでの低迷で、政府のEV補助金があるフランスやイタリアではBEVのシェアは伸びています。メーカー別では、HEVが好調のトヨタが+15.2%で、これにBMW(+12.4%)、シトロエン(+13.8%)やボルボ(+34.8%)などが続...
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【海外トピックス】フォルクスワーゲンが米新興EVメーカーのリヴィアンに巨額投資をする理由
2024年6月25日、フォルクスワーゲンはアメリカの新興EVメーカーであるリヴィアン(Rivian)に2026年までに総額50億ドル(8,000億円)を投資し、将来のSDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)のE/Eアーキテクチャやソフトウェアを開発するJ/V(ジョイントベンチャー)を設立すると発表しました。昨年7月に、中国新興EV御三家の一つであるシャオペン(Xpeng=小鵬汽車)に7億ドルを出資をして4.99%の株式を取得するとともに、同社のプラットフォームを使用して2026年に2車種の中型車を発売すると決めたVWですが、今回のリヴィアンへの投資はその7倍以上の規模になります。...
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【海外トピックス】「EV」の話はほとんどなかったテスラの株主総会が意味するところ
2024年6月13日、テスラは米テキサス州オースティンの工場で株主総会を開催しました。開催前から話題をさらったのが、560億ドル(8兆7000億円)に上るイーロン・マスク氏への業績報酬です。「マスク氏のお友達で構成される報酬委員会が決めた理不尽な額であり無効」と一部株主が提訴した裁判では、今年1月にデラウエア州の判事が無効と判断した空前の額のパッケージですが、株主投票では72%の賛成で再度支持されました。投票結果の発表に小躍りしながらステージに登場したマスク氏は、自動運転や人型ヒューマノイドロボットのオプティマスの話に多くの時間を割き、EVビジネスに関するプレゼンテーションは駆け足という...
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【海外トピックス】EUが中国製EVに対する追加関税を発表。ドイツは反対。では一体誰のため?
2024年6月12日、欧州委員会(European Commission)は中国政府の補助金を受けた中国製EVが欧州での公平な競争を妨げ、欧州メーカーに被害を与えているとする調査の仮決定を発表し、17.4%から38.1%の追加関税を7月4日から課すと発表しました。これに対して、BMWやVWなどのドイツ自動車メーカーは、「関税の応酬は世界の貿易にマイナス」、「EVの需要減速時にさらなる打撃」といった反対声明を発表し、ドイツ政府もこれに同調しています。今回の調査の黒幕はフランスという見方もありますが、そのフランスもルノーは中国製EVを欧州に輸入しており、ステランティスも中国のリープモーター(...
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【海外トピックス】マスタング マッハEにラリーバージョン登場。EVが浸透する一手になる?
フォードは、同社の最量販EVである「マスタング マッハE」の2024年モデルに、車高を高めたラリーバージョンを開発、このほど本格的なデリバリーを開始しました。テスラを筆頭にEV販売の減速が伝えられる米国ですが、フォードはEVへの投資を遅らせる一方で、今回のラリーモデルのような車好きに刺さるモデルも開発しています。また、ステラティス傘下のジープやダッジも初のEVを今秋導入します。こうしたスペシャルティーの高いモデルが、EVが市場に浸透するのに一役買うことが期待されます。(タイトル写真はフォードマスタング マッハE ラリー。同社メディアサイトより)
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【海外トピックス】ステランティスの対中国戦略が賢明かもしれない理由
先月の北京モーターショーで姿を見かけなかった欧州ブランドに仏プジョーとシトロエンがあります。2015年には両ブランド合わせて中国で年70万台を販売していましたが、昨年は8万台まで落ち込み、ステランティス社は1992年以来の東風汽車との合弁会社である神龍汽車の資産を東風に売却しました。また、チェロキーやコンパスなどを生産し人気を誇ったジープブランドも販売低迷で広州汽車との合弁会社を2022年に清算し、現地生産から撤退しています。中国撤退のシナリオも濃厚かと思われた中、ステランティスは新興NEV(新エネルギー車)メーカーであるリープモーター(零跑汽車)との提携に踏み切りました。果たしてどうい...
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【海外トピックス】中国自動車市場の激変。10年ぶりの北京モーターショーで感じたこと
4月25日にメディア向けに開幕した北京モーターショーは、前回の2022年がコロナで中止になっているので4年ぶりとなります。主催者によれば、総出店社数は1500社、ワールドプレミア117台(うち海外メーカーのもの30台)、EVやPHEV(プラグインハイブリッド車)など新エネルギー車(NEV)だけで278台が展示面積22万平方メートルを埋め尽くす巨大なモーターショーで、筆者が北京を訪れたのは実に10年ぶりとなります。中国産ブランドの市場シェアが5割を超え、かつて圧倒的な存在感を示したドイツのフォルクスワーゲンやGMなどの欧米のブランドや日本の自動車メーカーが急速にシェアを落としているニュース...
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【海外トピックス】プラグインハイブリッド車のCO2排出量は認証値の3.5倍に達するとEUが発表
欧州委員会は3月、2021年から義務付けられた車載コンピュータのデータ60万件の分析結果として、内燃エンジン車やプラグインハイブリッド車(PHEV)などのCO2排出量を発表しました。自動車メーカー各社から集められたデータによれば、ガソリン車やディーゼル車の実際の排出量と認証値の差が+20%前後だったのに比べ、PHEVではこれが平均で3.5倍にも上るという結果でした。PHEVの場合、想定したよりも遥かに低い頻度でしかEV(モーター)走行がされていないことが明らかになりました。(タイトル写真はボルボのPHEVラインアップ)



