Official Staff
【海外トピックス】2025年のCO2排出基準と中国製EVへの関税で揺れる欧州
初めてドイツ工場を閉鎖することも辞さずと発表し、本社で従業員との会合を持ったフォルクスワーゲンは、先週ドイツの6工場での2029年までの雇用保障を破棄すると組合側に通告し、本格的な労使の闘争が始まりました。また、アウディがQ8 e-tronの需要の低迷で生産工場の閉鎖を検討しているベルギーのブリュッセルでも国内の労働者の大規模なデモが実施されました。欧州でのEVの販売が伸び悩む中、2025年から厳しくなるCO2排出基準の達成が危うい自動車メーカーが増えており、ACEA(欧州自動車工業会)は、延期などの猶予措置をEUに求めることを19日に表明しました。中国製EVへの相殺関税を巡っても中国政...
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【海外トピックス】スモールEV投入が欧州EV市場における次の起爆剤になる!?
GMやフォードがEVへの投資の先送りを決めた米国と同様、欧州市場でも金利の高騰や政府の補助金の減額などによりEV販売の頭打ちが見られます。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)はEV工場での減産を余儀なくされ、メルセデス・ベンツもEV販売の熾烈な競争の収益へのインパクトを憂えている中で、フランスのルノーやスティランティス傘下のブランドは、これから2万ユーロ台のスモールEVを次々に投入します。これらは、EV市場を再点火する起爆剤になるのでしょうか。(下の写真はルノーのEV事業部門であるアンペアが2026年までに投入するラインアップ)