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【海外トピックス】スモールEV投入が欧州EV市場における次の起爆剤になる!?
GMやフォードがEVへの投資の先送りを決めた米国と同様、欧州市場でも金利の高騰や政府の補助金の減額などによりEV販売の頭打ちが見られます。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)はEV工場での減産を余儀なくされ、メルセデス・ベンツもEV販売の熾烈な競争の収益へのインパクトを憂えている中で、フランスのルノーやスティランティス傘下のブランドは、これから2万ユーロ台のスモールEVを次々に投入します。これらは、EV市場を再点火する起爆剤になるのでしょうか。(下の写真はルノーのEV事業部門であるアンペアが2026年までに投入するラインアップ)
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【海外トピックス】無人タクシーの運行を停止させられたGMクルーズの蹉跌。ソフトウェアのリコールを発表
10月24日、GM傘下の自動運転タクシーのクルーズが、サンフランシスコ市内で起きた人身事故を受けて、安全性の問題と認可当局(DMV)[※1]に対する説明の不備を理由に、同市内での無人のロボタクシーの運行を禁止されました。これを受けて2日後にクルーズは、「安全性を検証するために」米国のすべての都市におけるロボタクシーの運行を中断(pause)しました。先月ホンダが、GMとクルーズの3社で共同開発した次世代自動運転サービス車両「オリジン」で、2026年初頭に東京でタクシーサービスを開始すると発表したばかりですが、その前途には暗雲が立ち込めている状況です。当局の怒りと米国内の批判的報道を受けて...
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【海外トピックス】経済の不透明感とともにアメリカのEVシフトが早くもスローダウンか?
昨年8月にバイデン政権が向こう10年間に渡るEVへの補助金などで4300億ドルを支出する法案を成立させ、今年4月に米国環境保護局(EPA)が2032年のEV比率が67%に達するCO2排出ガス規制案を発表した米国ですが、ここに来て、EV市場の成長スピードの鈍化や自動車メーカーのEVシフトの減速を窺わせるニュースが続いています。金利の上昇で割高なEVの購入を見合わせる消費者も出ている模様で、現地の報道を見ながらその辺りを探ってみます。(写真はフォードのEV、F-150ライトニングの生産工場)
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【海外トピックス】EUが調査、中国生産車の不当な政府補助は果たして本当か?
9月中旬、欧州委員会は、雪崩を打ってEU市場に進出を始めた中国メーカー車が不当な政府援助によって低価格で売られており、公平な競争を阻害している可能性があるとして調査を始めると発表しました。直前にIAAモビリティがミュンヘンで開催され、ドイツと中国の自動車メーカーが「自由でフェアな競争」を確認し合ったばかりだっただけに、この発表は驚きを持って迎えられました。中国商務省はすぐさま、「露骨な保護主義的行動」と非難しましたが、EUの指摘は果たして事実を突いているのでしょうか。オートモティブニュース・ヨーロッパ(以後ANE)紙の報道“How China-made EVs are affecting...
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【海外トピックス】自動運転システムの現在地。リードするのはいったいどこか
自動運転については、5〜6年ほど前までは2020年代半ばには「レベル4」(※1)が実現するといわれ、自動車メーカーがハンドルのないコンセプトカーを発表したり、無人のロボットカーがサーキートを全開走行したりして開発競争がヒートアップし、LiDARなどの高価なセンサーのスタートアップも次々と誕生していました。今日では完全自動運転の実現の見通しは、2030年代に先送りされた感がありますが、「CASE」といわれる自動車産業の100年に一度の変革の中で、E(Electrification=電動化)やC(Connected=つながる)とともに注目を浴び続ける自動運転システムの現在地はどうなっているの...
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【海外トピックス】アメリカでUAWの対「デトロイト3」ストライキが注目を浴びるわけ
4年に一度行われる「デトロイト3」の自動車メーカーと全米自動車労働組合(UAW:自動車、航空、農業の各産業の労働者の組合組織で、米国、カナダ、プエルトリコで約40万人の現役ワーカーと58万人の退職者がいる。設立は1935年)の労働協約の交渉が9月14日の期限までに決着せず、翌日から史上初となる3社に対する同時ストライキが実施されてから1週間が経ちました。依然両者の溝は深く、UAWは各社1ヶ所ずつの完成車工場に加えて、GMとステランティスの全米38ヶ所の部品センターでのストライキに入りました。(タイトル写真はUAWのFacebookベージより。MOPARはステランティスの部品のブランド名)
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【海外トピックス】EVはアウトバーンでどの程度使えるか? マインツからミュンヘンまで450km走ってみた
今月のドイツ出張では、前半は古都マインツの近くに住む友人宅にお世話になり、後半にミュンヘンに移動してIAAを取材しました。速度無制限のアウトバーンは、ドイツのモビリティの象徴的存在であり、400〜500kmなら鉄道よりも自動車での移動を選択する人も多いお国柄です。アウトバーンの充電環境はどうなのか、EVではどの程度のスピードで走ることができるのか、実体験をお伝えします。(タイトル写真は、バーデン・ヴュルテンベルク州のエネルギー会社EnBWの急速充電ステーション)
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【海外トピックス】ミュンヘン中心部のマイクロモビリティ事情。“ごく自然にクルマと共存していた”
「IAAモビリティ 2023」では、クルマだけでなく、eバイクやeスクーター(日本でいうところの電動キックボード)の展示や試乗が屋外の会場で実施されています。昨年初めてロードバイクを購入した筆者ですが、eバイクについては数度しか乗ったことがなく、eスクーターに至っては全く経験がないので、今回両者に試乗してみました。旧市街を歩いて見て回った目線から二輪車の視線になると、ミュンヘンの中心部のモビリティー事情が少し違って見えました。(タイトル写真は、バイエルン国立歌劇場の前のマキシミアン通りの光景)
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【海外トピックス】「IAAモビリティ 2023」でわかったこと、“EVはモビリティシフトの一環である”
ミュンヘンで開催された「IAAモビリティ 2023」は、50万人以上の来場者を集めて日曜日に閉幕しました。土曜日だけでもOpen Spaceに10万人以上が来場。出展者700以上、世界初の発表が300件、82カ国から3700人のメディア・ジャーナリストが参加し、来場者の92%が「素晴しい(excellent)」または「良い(good)」と評価したということです。試乗回数は4000回の自転車・eバイクを含めて計8000回。また、40歳以下の来場者が3分の2を占めました(主催者発表)。(タイトル写真は、アウディとポルシェが展示したヴィッテルスバッヘン広場。主催者提供)
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【海外トピックス】BMW、メルセデス、アウディの中で、最もEVが売れているのはどこか?
2023年の4〜6月期の自動車メーカー各社の決算が出揃いましたが、日・米・欧の主要各社は揃って前年同期よりかなり良い数字を出しています。ただ、昨年の4〜6月は半導体不足に加え、上海の2カ月のロックダウンの影響で、部品不足やコンテナ輸送の混乱などがあり各社減産を余儀なくされたので、前年同期との比較だけでは実情は必ずしも明らかではありません。ここでは、ドイツプレミアムメーカー3社の上半期(1〜6月)の数字を見ながら、販売の現状や電動化戦略の進捗を比較してみます。(タイトル写真は「BMW 760i xDrive」)
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【海外トピックス】「屋根が燃えている」とCEOが檄を飛ばしたフォルクスワーゲンの状況はどのくらい深刻なのか
7月10日にフォルクスワーゲン(以下:VW)乗用車ブランドのトーマス・シェーファーCEOが全世界の幹部2000人を集めたミーティングで、“屋根が燃えている(The roof is on fire!)”と緊急事態を宣言したことがドイツで話題になりました。EV化に邁進するVWですが、中国での販売低迷や欧州でのEVの注文の減少で苦境に陥っている模様で、同CEOは「VWブランドの未来は危機に瀕している」、「完全な嵐といっていい」といった激しい言葉を使って、出張予算からイベントまで徹底的な支出の削減を要請しました。VWブランドは、2026年までに営業利益率を現在の倍の6.5%に引き上げる目標を掲げ...



