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VWの労働協約が合意。大規模な工場閉鎖は免れるも、ゴルフはメキシコ生産に。賃金では労組が大きく譲歩
日本はホンダと日産の経営統合の話題で沸騰中ですが、2024年9月から4カ月にわたって交渉を続けてきたフォルクスワーゲン(VW)と同社労使協議会及びドイツ金属労働組合(IGメタル)の労働協約交渉が、5日間70時間にわたるマラソン交渉の末、先週金曜日(2024年12月20日)に合意に至りました。経営側、労組側ともに譲る気配を見せず2回の警告ストライキもあり、「大規模ストライキ突入」も不可避かと思われましたが、ドイツ自動車産業の直面する厳しい環境下で組合側が予想以上に譲歩した形で決着しました。組合側は今回の闘争が2025年まで長引くことの悪影響を考慮、経営側も1日のストライキで1億ユーロ(16...
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シャオミがクロスオーバーSUV「YU7」を電撃公開。その先にはEREVのSUVミニバン登場も控える
2024年の重大トピックのひとつが、スマートフォンメーカーとして知られる中国企業のシャオミ(xiaomi:小米集団)が念願の自動車事業参入を果たしたことだ。2024年3月28日に発表され、同日から受注を開始したEVセダン「SU7」は、11月末時点で累計11万台以上の納車を達成し、同年内の納車目標を13万台に引き上げた。その勢いに拍車をかけるべく12月9日夜、中国SNSサイトに投稿されたのは2025年央に発売する「YU7」。BYDやテスラの牙城を崩しにかかるシャオミの次の一手に世間がざわついている。
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ステランティスのカルロス・タバレスCEO突然の辞任は、独裁化した辣腕トップの末路か
ステランティスのカルロス・タバレスCEO辞任の発表は、クリスマスに向けて気分も浮き立ち始める12月に入った矢先のことで関係者を驚かせましたが、波乱に満ちた2024年と自動車業界が直面している苦難を象徴しているようです。そのわずか2カ月前、ステランティスは米国市場の在庫圧縮による費用を理由に大幅な減益見通し(2桁だった営業利益率を5.5〜7.0%へ修正)を公表、タバレス氏はその責任を問われてか任期の切れる2026年初頭に円満に退任と発表されたばかりでした。それがなぜ急転直下の辞任に至ったのか、現地の報道などから探ってみます(写真はステランティス)
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ジャガーの次世代EVコンセプト「TYPE 00」と量産モデル4ドアGTから見るEVブランドの方向性
2024年12月2日(現地時間)、英国の名門ブランド「JAGUAR(ジャガー)」はかねて予告していた次世代EVシリーズのコンセプトモデル「TYPE 00(タイプゼロゼロ)」をマイアミ・アートウィークで公開した。2025年に市販開始と発表された第一弾の車両とは別物だが、デザインのエレメントは大きく反映される見込み。ジャガーはピュアEVブランドへの変貌一環としてCIロゴや「リーパー」と呼ばれるマスコットの変更も発表しており、名門ブランドの決意が並々ならぬことをうかがわせる。
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レクサス次世代EVの発売延期で気になる「アリーンOS」の進捗状況。EV市場の沈滞だけが理由か?
去る2024年11月26日から数日間、トヨタが次世代EVの発売を当初計画の2026年から2027年半ばに延期するというニュースが流れた。延期される次世代EVは、ジャパンモビリティショー2023で公開されたコンセプトカー「レクサス LF-ZC」がベースとなるトヨタ初の本格SDVである。延期の原因としてEV市場の沈滞を指摘する記事が多かったが、果たしてそれだけなのだろうか。気になるのは車載OS「Arene(アリーン)OS」の進捗だ。(タイトル写真:レクサス LF-ZCのコクピットイメージ)
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中国ブランドシェア6割を突破の一方で、同質化が進む中国市場の最新事情
2024年11月15日から、中国の広州モーターショーが開幕しました。海外からの注目度こそ隔年で行われる北京や上海のモーターショーに劣りますが、22万平方キロメートルの展示面積に1100台が並ぶ規模を誇ります。スマートフォンで有名なシャオミ(小米)や、ファーウェイ(華為)がセレスグループと開発するAITOなどの「新々勢力」ブランドが人気を博し、10月の乗用車販売では中国ブランドのシェアはついに65%に達しました。一方で、同じような半導体やソフトウェアを使い、デザインも似通ったものが増えて「スマホのように、外観と機能の違いはますます小さくなっている」という見方も出ています。そのあたりの動向を...



