Official Staff
フォルクスワーゲンとBMWの決算から見るドイツ自動車メーカーの逼迫度
フォルクスワーゲン(VW)グループが2025年3月11日に発表した2024年の決算は、売上高(3250億ユーロ=52兆円 ※)は対前年比で微増(+1%)でしたが、営業利益(191億ユーロ=3兆円)は高水準の研究開発や設備投資、中国市場での販売の落ち込み(−9.5%)などの影響で−15%の減益となりました。また、同月14日に発表されたBMWの決算も、EV販売は伸びたものの、中国市場の不振などで売上高と営業利益ともに減少しています。EVやSDVへの開発投資や国内メーカーとの競争が激化する中国市場の対応を迫られている両社の現状を決算から探ってみます。※:1ユーロ=160円で計算(タイトル写真:...
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【海外トピックス】変革へ苦闘を続ける欧州の巨人、フォルクスワーゲンの最新動向
フォルスクスワーゲングループ(Volkswagen AG)が2024年3月13日に発表した2023年の決算では、販売台数(936万台)と売上高(3,223億ユーロ)は前年比2桁の増加でしたが、営業利益(226億ユーロ)は前年と同等で利益率(7.0%)は1%減少しました。2024年には合計30車種を導入予定で売上高は+5%を見込んでいますが、利益率は横ばいの予想です。トヨタの営業利益が2024年3月期に+80%増加し、ヒュンダイ・キアやステランティスがいずれも2桁の増益であるのに比べると見劣りのする内容で、これを受けて株価は5%以上下落しました。売上高の13%を超える高いレベルの投資(研究...