トランプ関税15%で日欧決着をめぐる3つの疑問
2025年7月27日、スコットランド訪問中のトランプ大統領は、欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長と米国−EU間の相互関税および自動車関税が15%で合意したと発表しました。その数日前に合意した日・米の関税率がそのまま採用されて8月1日の交渉期限前に決着したことに大方の関係者は安堵しましたが、文書化された合意内容の発表はなく、不透明な部分が残るのは日・米のケースと同様です。夏休み前に不安定要因が取り去られたことは歓迎されるものの、細部が不透明な合意についてはまだ「?」が残されています。