ファーウェイ(HUAWEI)の世界旗艦店はプレミアム感満載
今回、ショー会場の代わりに上海中心部の高級ブランドが集まる地区や、流行りのスポットを観察して若者のライフスタイルを観察することができました。南京大路の中心にある西洋風の建物の入るファーウェイのワールドヘッドクオーターでは、最新のスマホや時計と並んで、同社が車載OSだけでなく基幹部品も供給する「鴻蒙智行」グループのクルマが展示されています。
中堅の自動車メーカー「セレス・グループ」と組んで生産する問界(AITO)のSUVは2024年来高い人気を博しているほか、奇瑞汽車(Chery)とは智界(Luxeed)を、北京汽車とは享界(Stellato)という高級EVブランドをそれぞれ立ち上げており、23〜40万元の価格帯で販売されるNEVモデルは、その性能とコストパフォーマンスの高さでBMWやアウディなどのドイツプレミアムブランドを駆逐しています。上海汽車本社1階のアウディのショールームスタッフによれば、導入時は30万元で売っていたQ5 e-tron(※)は、現在は20万元前半まで価格を下げているとのことで、競争の激しさがわかります。
※Q4 e-tronのホイールベースを伸ばした3列シートモデル
このファーウェイ店は「銀座三越」のような佇まいで、店内の広々とした壁にはアートの展示、修理を受付けるカスタマーサービスには高級ソファを備えたラウンジがあるといった具合です。交差点の対角線上にAppleストアがありますが、こちらの店内はウッドでエコな雰囲気は出しているものの、ファーウェイのようなラグジュアリー感とは無縁で、40万円の屏風式の3連折りたたみ高級スマホも販売していません。

南京東路にあるHUAWEIの旗艦ショールーム。Luxeed、AITO、Stellatoなど実質はHUAWEIブランドのモデルが並ぶ。

人気の高いAITO M9とインテリア。

人気の高いAITO M9とインテリア。

HUAWEIはソフトウエアだけでなくモーターなどの基幹部品も生産する。

南京東路にあるHUAWEIの旗艦ショールーム。