10月31日から一般公開中のジャパンモビリティショー2025(以下、JMS)は、連日多くの来場者で賑わっています。最高級ブランド「センチュリー」を発表したトヨタは南館1−2ホールを占有したブースでトヨタ、ダイハツ、レクサス、センチュリーの4ブランドの未来像を展開。ホンダは、二輪からジェット機やロケットまで「陸・海・空の総合モビリティカンパニー」の魅力をアピールしています。海外メーカーはドイツと中国、韓国に絞られて国際色は薄れましたが、ここでは輸入車ブランドの注目点を紹介していきます。(タイトル写真:「MINIクーパー3ドア ポール・スミス・エディション」を発表するポール・スミス氏(右)とヨッヘン・ゴラー取締役)写真はすべて筆者撮影。

メルセデス・ベンツは最新モデルのオンパレード

メルセデス・ベンツブースは、今年のIAA(ドイツ・ミュンヘン)や上海モーターショーでお披露目されたコンセプトモデルや新型車のオンパレードです。プレス会見で最初に紹介されたのは、コンセプト AMG GT XXです。

従来型モーターの3倍の出力を持つ「アキシャル・フラックス・モーター」を3機搭載して1360psと最高時速360km/hを実現、エネルギー密度300Wh/kgの高出力の円筒型セルを直接液冷却する「ダイレクトクーリングバッテリー」により、1MW以上の超高速充電を可能としています。これらの技術により、8月にイタリアのナルドサーキットで「7日半で4万km(地球の外周距離)を連続走行」という耐久スピードの記録(平均車速約300km/h)を樹立しており、AMGのフラッグシップEVとして来年発売される予定です(EVだけでなく新型V8エンジン搭載モデルも開発中)。

画像: コンセプトAMG GT XXを発表したメルセデス・ベンツAMG・CEO兼メルセデス・ベンツ トップエンドモデル部門責任者のミヒャエル・シーべ氏(右)とメルセデス・ベンツ日本のゲルティンガー剛社長。

コンセプトAMG GT XXを発表したメルセデス・ベンツAMG・CEO兼メルセデス・ベンツ トップエンドモデル部門責任者のミヒャエル・シーべ氏(右)とメルセデス・ベンツ日本のゲルティンガー剛社長。

巨大なグリルで威圧感たっぷりのビジョンVは、今年4月に上海で公開された次世代のラグジュアリーバンです。トヨタ アルファードを発端として中国でこのセグメントが活況を呈しており、日本でも今回レクサスが次期LS(ラグジュアリー・スペース)コンセプトとして6輪のMPVモデルを公開して話題になっていますが、果たしてこのデザインが量販Vクラスにそのまま採用されるのか見ものです。

画像: 未来的なラグジュアリーミニバンコンセプトのビジョンVは2026年に発売予定。

未来的なラグジュアリーミニバンコンセプトのビジョンVは2026年に発売予定。

こうした中で、日本で期待されるニューモデルは、欧州で今春発売されたコンパクトセダンのCLAと9月のIAAで大々的に発表されたGLC with EQテクノロジーですが、これらの新世代EVの日本導入は2026年後半になる模様で、今回は日本仕様の詳細や価格は発表されていません。

この2つのモデルは、独自開発の第4世代のMB.OSを採用してソフトウエアのOTA(Over The Air)アップデートが可能で、ダッシュボード一面に広がるハイパースクリーンやAIを搭載したバーチャルアシスタント機能を有します。バッテリーやモーターなどの駆動系も刷新され航続距離も700km以上(CLAでは790km−WLTP)を達成しており、日本導入が楽しみなモデルです。

画像: コンパクトな新型CLA(EV)は欧州で販売好調だ。内燃エンジンにも対応するMMA(メルセデス・ベンツ モジュラー アーキテクチャー)を採用する。

コンパクトな新型CLA(EV)は欧州で販売好調だ。内燃エンジンにも対応するMMA(メルセデス・ベンツ モジュラー アーキテクチャー)を採用する。

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