2023年11月2日、トヨタは新型クラウン(セダン)を発表し、同日より注文受付を開始した。730万円のハイブリッドモデルと830万円の燃料電池車(FCEV)の2モデルで展開されることになる。発売は11月13日となる。

カーボンニュートラルに貢献する2種類のパワートレーン

今回の新型クラウンセダンで注目に値するのは、燃料電池車(FCEV)モデルがあることだろう。MIRAIと同じ高性能FCシステムが採用され、3本の高圧水素タンクと燃料電池などを搭載し、1回あたり約3分の水素充填で約820km走行可能となっている。

アクセルを踏んだ瞬間からトルクが立ち上がり、スムーズに伸びるFCEVならではのパワーとモーター駆動ならではの静粛性や乗り心地、加速性能を実現した。

画像: MIRAIと同じ燃料電池システムを搭載し、走りの楽しさも実現した

MIRAIと同じ燃料電池システムを搭載し、走りの楽しさも実現した

一方、ハイブリッドモデルでは、新開発の2.5L マルチステージハイブリッドシステムをトヨタとして初搭載。エンジンと二つのモーターに加え、有段ギアを組み合わせることで、あらゆる車速域からのアクセル操作に応える駆動力を実現。

従来はエンジン最高出力を使用できる車速領域が約140km/hからとされていたのを、本システムでは約43km/hから使用可能になったことで、走行性能が向上したほか、高速走行時はエンジン回転数を低く抑えることで、低燃費かつ静かな走りを可能にした。

気になる駆動方式については、歴代クラウンに引き続き後輪駆動が採用されるので安心してほしい。

また、両モデルともにAC100V/1500Wの車載コンセントを2個搭載し、日常の便利装備としても非常時の給電用装備としても利用可能。FCEVモデルは、外部給電器を接続することで、大出力の電力を住宅や電気製品に供給できるので、防災面でも安心できるモデルに仕上がっている。

車両価格は、HEVモデルで730万円、FCEVモデルで830万円となるほか、11月9日からはサブスクリプションサービス「KINTO」でも取り扱いが開始され、月額10万8130円から乗ることが可能だ。

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