アフィーラのコンセプトは3つの“A”で表現される
この日、披露されたアフィーラは、ソニー・ホンダモビリティが2025年内に米国での発売に向けて開発を進めている量産型EVのプロトタイプだ。車内外で表示される映像に若干のアップデートはされたとのことだが、装備した45個のカメラやセンサーは、日本初公開に合わせて特別にアップデートされたものはないということだった。
そもそもソニー・ホンダモビリティは「高付加価値のエレクトリック・ビークル(EV)」の販売とモビリティ向けサービスを提供する新会社として、ソニーグループとホンダが50%ずつ出資して2022年9月に設立された。その第1号モデルは、2025年前半より先行受注を北米で開始し、その年の後半には正式に販売が開始される予定で、日本では2026年中の発売が予定されている。
この日、メディアの公開にあたって説明のために登壇したのはソニー・ホンダモビリティ代表取締役社長兼COOの川西泉氏。そこでまず説明があったのはアフィーラのコンセプトである3つのテーマ「Autonomy(進化する自律性)」、「Augmentation(身体・時空間の拡張)」、「Affinity(人との協調、社会との共生)」からなる3つの“A”についてだった。
川西氏は「Autonomyは将来のADAS(先進運転支援システム)や将来の自動運転を含む技術走行を意味し、Augmentationは安心/安全の上に成り立つ移動体験における時間と空間の楽しみ方を変えていくこと。そして、Affinityは人とモビリティの関係性を表し、社会の中で新たなモビリティの価値を創出していくことにある」とした。公開されたアフィーラのプロトタイプはそれを具体化する第1号モデルになる。