ソニー・ホンダモビリティは10月17日、今年1月の「CES2023」で発表した次世代EV「アフィーラ(AFEELA)」のプロトタイプ第1号モデルを日本で初めてメディア向けに公開した。これは10月26日から開催されるジャパンモビリティショーの同社ブースにて一般来場者に披露される。(タイトル写真はフロントマスクのメディアバー。クルマが表情を持つことになる)

今後の注目はラスベガスで開催される「CES2024」

では、具体的にオープン化されるのはどういったものなのか。説明によれば、フロントグリルに備えられた「メディアバー」と呼ばれるディスプレイをはじめ、車内のダッシュボードに広がる「パノラミックスクリーン」のテーマ変更。走行時に擬似的なサウンドを響かせる「eモーターサウンド」の音源などがある。他にもナビアプリの地図上に独自の付加情報を重ねる機能や、アプリケーションやサービスを開発できる環境を用意するとした。

なお、これらのアプリケーションの動作環境は「Android Automotive OS」を採用することが明らかにされている。

ただ、「ジャパンモビリティショー 2023」で公開するプロトタイプでは、「CES2023」で発表されたものからの進化はなかった。その理由は来年1月に米ラスベガスで「CES2024」の開催が控えているからと推察できる。現時点で、ソニー・ホンダモビリティは「CES2024」に出展することを明らかにしていないが、これまでの流れを踏まえれば出展することはほぼ間違いないだろう。

2025年の北米での発売が刻一刻と近づいていく中で、アフィーラが今後どんな進化を遂げていくのか、発売までその動向には関心を持って臨んでいきたいと思う。

●著者プロフィール
会田 肇(あいだ はじめ)1956年、茨城県生まれ。大学卒業後、自動車雑誌編集者を経てフリーとなる。自動車系メディアからモノ系メディアを中心にカーナビやドライブレコーダーなどを取材・執筆する一方で、先進運転支援システム(ADAS)などITS関連にも積極的に取材活動を展開。モーターショーやITS世界会議などイベント取材では海外にまで足を伸ばす。日本自動車ジャーナリスト協会会員。デジタルカメラグランプリ審査員。

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