2025年2月13日(現地時間)、フォルクスワーゲンは同年3月に発表予定のエントリーEVコンセプトカーのデザインスケッチをインスタグラムの公式アカウントで公開した。車名は「IDEVERY1」と表記されており、2027年に2万ユーロ(およそ320万円)で市販が始まる新型EVの車名は「ID.1」でほぼ確定したとみていいだろう。さらに日本でも、今夏に待望の「ID.Buzz」の発売が決定。アグレッシブに攻めるフォルクスワーゲンの最新情報をお届けする。
2025年夏「ID.Buzz」が日本発売決定。充電ネットワークもレクサスとの連携へ
フォルクスワーゲンは2027年までに欧州市場に9つの新型車を投入することを約束している。そのうちの4台がフル電動のEVとなる。2026年に発売されるID.2とその派生SUV、2027年には上述のID.1に加えID.2のハイパフォーマンスバージョン「GTI」も発表される見込みである。さらに言えば2029年には本格SDVとなる次世代ゴルフ、そしてT-RocのSDVバージョンとなる通称「ID.Roc」など、次世代車も続々登場するとみられる。
また日本国内でも動きがあった。去る2月14日には、2025年夏にようやく「ID.Buzz」が上陸すると発表。また同日には、現在国内でフォルクスワーゲン、ポルシェ、アウディが運営している急速充電器のネットワーク「プレミアム チャージング アライアンス(Premium Charging Alliance:PCA)」と、レクサスが運営する急速充電器のネットワーク「LEXUS Electrified Program」との相互利用が同年7月から可能となることも発表された。PCAの月額会員のみ利用できるサービスだが、利便性が大幅に高まることは言うまでもない。
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待望の日本上陸は2025年夏に決定。レクサスの充電ネットワークも利用できるようになる。(写真は北米仕様の3列シート「ID.Buzz」)
欧州先行で進んだ電動化の波はいったん沈静化したかのように報じられているが、やはり水面下では着々と進んでいるようだ。そしてその波は2025年後半以降、再び日本にも押し寄せる気配がある。なかでも、フォルクスワーゲンのそれは強烈なインパクトになりそうだ。