2026年6月30日、トヨタとJoby Aviation(ジョビーアビエーション/以下、ジョビー社)は、電動垂直離着陸機(eVTOL)の生産を担う合弁会社設立に合意した。トヨタ生産方式とジョビー社の技術開発力を融合し、空のモビリティの商用化を目指す方針だ。

空飛ぶクルマの量産準備に着手

ジョビーアビエーションは、米カリフォルニア州において2009年に設立された空飛ぶクルマメーカーで、垂直離着陸、水平飛行時はプロペラを偏向させ固定翼機として巡航するパワード・リフト機「Joby S4」を開発中だ。トヨタは、空のモビリティ事業として、2019年から同社と協業している。

画像: ジョビー社が開発中の機体は、回転翼機・固定翼機の両方の性質を併せ持つパワード・リフト機だ。

ジョビー社が開発中の機体は、回転翼機・固定翼機の両方の性質を併せ持つパワード・リフト機だ。

今回、両社は空飛ぶクルマの生産を担う合弁会社「Joby Toyota Aero Manufacturing Preparation Company」の設立に合意した。新会社には、トヨタが過半数(51%)、残りの49%をジョビー社が出資し、トヨタの鶴田洋介氏が代表に就任、拠点はジョビー社と同じく米カリフォルニア州に置かれることになる。

この同意は、ジョビー社の持つ技術開発力とトヨタが培ってきたトヨタ生産方式を融合させ、商用機の生産に取り組むことを目的としているようだ。

まず、生産体制の整備を進め、認証審査に用いる試作機の製造や、生産性・品質・コストの改善を含む生産準備を実施し、将来の需要拡大を見据えた生産能力の強化も推進する予定だという。

画像: 空飛ぶクルマの領域でも、トヨタが関わる機体の活躍が見られるかもしれない。

空飛ぶクルマの領域でも、トヨタが関わる機体の活躍が見られるかもしれない。

ジョビー社の創業者兼CEOのジョーベン・ビバート氏は、トヨタが約10年にわたり同社を支援してきたことに感謝を示し、「私たちは空のモビリティを日常のものにするというビジョンをともに掲げており、その約束を共に果たしていくことを楽しみにしている」と述べた。

一方、トヨタ代表取締役会長の豊田章男氏は、「トヨタは創業以来、すべての人に移動の自由を届けたいという理念のもと、モビリティの可能性を広げてきた。空のモビリティはその理念を陸から空へ拡張するものであり、ジョビー社との協力は未来のモビリティ社会実現に向けた大きな一歩になると期待している」と語った。

両社は今後、合弁会社を通じて強みを結集し、空のモビリティを社会に広く普及させるため緊密に連携していく方針だ。

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