自転車サイズの小型EV、シニアカーに代わる免許返納後のモビリティとして開発
「ブルージェー」は免許返納後のシニア層をメインターゲットに、16歳以上なら誰でも免許なしで乗れる車両区分「特定小型原動機付自転車(特定小型原付)」として現在開発されている電動のマイクロモビリティ。

遊園地のアトラクションのようなサイズ感をしている。
特定小型原付は、普通自転車と同じ車体サイズの要件を満たす必要があり、全高1900mm以内、全幅600mm以内、全高は規定なしと定められている。ブルージェーの場合、全長1900mm、全幅600mmと前後左右方向はコンパクトな印象だが、全高についてはトヨタ ヤリスとほぼ同じ1500mmもあるので、こんにゃくのような平べったいユニークな車体形状をしている。

右から西川精機製作所 代表取締役西川喜久氏、ブルージェー、ママチャリタイプの普通自転車。クルマとしては全幅がかなり狭いことがお分かりいただけるだろう。
ドアは左側のみに設置されており、スライドドアを採用。そもそもの全幅が自転車レベルであることと合わせて、路地裏といった狭い道をスイスイと進み、ガレージのような狭いスペースでも乗降しやすいモビリティと言えるだろう。

自転車と同じ全幅、かつスライドドア採用により狭い場所でも乗り降りしやすい。
実際に乗り込んでみると、見た目の印象よりも室内空間にはゆとりがある。天井は1枚板ゆえに全高1500mmをほぼそのまま室内でも活用でき、しかも窓が大きく枚数も多いことから視界良好で圧迫感が少ないことも相まって、身長180cmの筆者でも車内の窮屈さを感じにくい。
また、車両前方のルーフ部分は天窓になっていて、上方向の見晴らしも良い。これは、信号待ちの先頭で停車している際に、運転席から信号機を直接視認できるようにする目的で導入されたそうだ。副次的なメリットとして車内の明るさも向上しているため、一石二鳥である。

サンルーフを採用し、窓の面積を広く取っているので車内は明るく、周りを見渡しやすい設計となっている。(写真の背景は画像合成)
ゆったりと座れる幅広シートに円形ステアリングホイールに加えて、アクセル・ブレーキペダルなど、自動車と同じような装備を搭載していることから、小さいクルマに乗っている感覚で運転できる。免許返納後の移動手段として考えると、「アクセル・ブレーキ操作の両方をグリップやレバーで行う」シニアカーやバイク型の特定小型原付よりも、クルマで慣れ親しんだ「操舵はステアリングホイールで、速度調整は足元で行う」スタイルである「ブルージェー」の方が、運転しやすいかもしれない。

幅広のシートを採用。ヘッドレストやシートベルトはないものの、十分快適に乗車できる。
ちなみに、駆動用バッテリーは24Vのリチウムイオン電池を採用している。これは、ママチャリタイプの電動アシスト自転車と同じ電圧で、アクセルペダルをベタ踏みしても急発進・急加速しないため、奇しくもペダルの踏み間違い事故防止システムとしても機能しているようだ。
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