ドイツのBEVシェア(12.5%)は2022年の水準以下
ドイツでは、昨年12月にEV購入への補助金が突然終了して以来、BEV販売の低迷が続いています。第2四半期には若干回復の兆しが見えますが、ドイツ自動車工業会(VDA)は今月初め、2024年のドイツのBEV販売は39万3000台(前年比−25%)に減少すると年初の予想を引き下げました。

欧州2024年1〜6月のパワートレイン別販売シェア。ACEA発表データによる。
この不調はドイツ三大自動車メーカーのBEV販売台数にも如実に現れています。メルセデス・ベンツ(乗用車)の今年上半期のBEV世界販売は93,400台(前年同期比−17%)と大幅に減少しており、フォルクスワーゲングループ(VW)も欧州と米国では−15%の減少となっています。これに対して、一昨年からiX1, i4, i5, i7など最新のBEVの投入が続いたBMWは好調で190,622台(+24.6%)(※3)と気を吐いています。同社はプラグインハイブリッド車(PHEV)の「e」モデルとマイルドハイブリッド化したエンジン車を同時に用意しつつBEVを投入する「フレキシブルパワートレイン戦略」を従来から取っており、上級モデルを一挙にBEV化したメルセデスや、PHEVにあまり力を入れずID.シリーズを投入したVWよりも結果的に上手くEVシフトのステップを踏んでいると言えるでしょう。※3:MINIを含む。

赤の折れ線がドイツの2024年のBEVシェアの推移。グラフは縦軸(左)がBEVのシェア(%)、右が乗用車販売台数。(出展:ドイツ連邦自動車庁KBA)
ただし、VWはID.7やアウディQ6 e-tron、ポルシェマカンEVなどの投入で西欧でのBEVの受注は前年同期比で124%増えたと発表しており、年後半にBEV販売の巻き返しがあるかもしれません。
