取り回しの容易なサイズ感、ポルシェ車にしては手を出しやすい価格レンジ(現行モデルの国内価格は838万円〜)も相まって「マカン」は日本でもベストセラーとなっている。そして去る1月11日(ドイツ本国時間)、ポルシェは1月25日の正式発表を控え、そこに採用される新技術のアウトラインを公表した。(タイトル写真は偽装を施した新型マカンのテスト風景)
AR機能を搭載したヘッドアップディスプレイを採用
一方で力点が置かれたのが、エアロダイナミクスだ。高速走行での安定性向上はもちろんだが、EVでは航続距離にも大きな影響があるからだ。コンピュータ上のシミュレーションや風洞実験に加え、実走行でのテスト&データも反映され、よりスポーティにかつ効率的な空力ボディとデバイスの開発に反映されている。
ポルシェアクティブエアロダイナミクス(PAA)のコンポーネントは、「アクティブリアスポイラー」、フロントインテークの「アクティブクーリングフラップ」に加え、足回り周辺にも「アクティブエアフラップ」を採Cd.値はSUVとしては異例とも言える「0.25」を達成している。ちなみに現行モデルは0.35だ。結果的にWLTPモードは、すべてのラインナップが500kmを超える。
新型マカンでもうひとつ注目しておくべきポイントがある。それが同社初となるAR機能を搭載したヘッドアップディスプレイの採用だ。ナビゲーション、進行方向、運転支援システムと連動した前方車両との車間距離などがフロントガラスに大きく映し出される。3つのモニタースクリーンを採用したコクピット(助手席側はオプション)とともに注目しておきたい技術である。
タイカンに続く2番目のEV専用モデルとなる新型マカン。待望のアンベールは、1月25日と予告されている。ポルシェ渾身の新世代EVの公開はもうすぐだ。