コストは使った分だけ! 会費・手数料無料のカードも登場
独自のネットワークで運営するカードも登場している。なかでも注目を集めているのが、石油元売り大手ENEOSが2022年11月21日から開始した「Eneos Charge Plus」だ。入会金・年会費が不要で、キャンペーン実施期間中に申し込めばカードの発行手数料も発生しない(終了後は税込み手数料1980円が発生)。分単位の従量課金制で支払いは充電した分だけ。会員になれば割安で充電できる。まさにガソリンスタンドで給油するような感覚だ。
利用できるのはEneosサービスステーションに設置される「Eneos Charge Plus」充電スポット。既設の普通充電器およそ6100基に加え、急速充電器も2025年度時点で1000基以上の設置を計画している。Stellantisジャパンとも提携しており、全国のディーラー網59カ所でも利用できるようになる。ほかにも商業施設やコンビニ等での設置・運営を展開していく予定なので、一般道での充電利便性はかなり高まるだろう。
会員登録していない場合でも、Eneosが展開するEneKey を始め、nanacoやWAONなどの電子マネー、各種クレジットカードなどで決済することもできる。「eMPカード」およびそのネットワークに参加しているメーカー系充電カードでも利用できるが、カード発行元の料金プランに基づき都度利用料金で決済される。いずれにせよ、入会金や会費が発生せずに、支払いは充電した分だけというのはわかりやすい。利用回数にもよるが、ランニングコスト0円というのはふだん自宅で充電しているEV/PHEVのオーナーでも魅力的なはずだ。
また普通充電器の設置台数で国内ナンバーワンを誇る「EV充電エネチェンジ」も、従来は専用アプリでしか利用できなかったが2023年4月20日からeMPネットワークに参加して「eMPカード」や「メーカー各社のカード」が使えるようになったのも朗報だ。