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レベル4自動運転を見据えたEVバス
マクニカは半導体やサイバーセキュリティを中心に、AIやIoT、自動運転などの最先端技術の開発、販売、社会実装などを行なっている企業。
一方のNavya Mobility(以下、ナビア)は、2024年6月にマクニカの完全子会社となったフランスの自動運転EVメーカー。これまでに世界26カ国にて、200台以上の自動運転EVバスを販売してきた実績があるという。
今回マクニカが日本で販売開始を発表した「EVO3(エヴォスリー)」は、ナビアがこれまでリリースしてきた15人乗りの自動運転EVバス「ARMA(アルマ)」、そして「EVO(エヴォ)」に続く最新モデルとして、安全性と走行性能の向上が図られている。

座席数は11名分で、立ち乗り4人と合わせて合計15名が乗車できる。
独自開発の自動運転ソフトウェア「Navya Drive」は、国際安全規格IEC61508に準拠し、最高速度30km/hで都市交通への適応度、走行中の快適度が上がっている。また、センシング機能が強化され、360度の視野を持つセンサーセットにより、障害物回避や車線変更、信号認識が可能となったほか、遠隔監視機能も強化されており、高性能カメラやVoIP(インターネット回線を通じた音声通話技術)を用いたリアルタイム監視も実現。
さらに一部の国では法規制に応じて、オペレーター/運転手が同乗不要なレベル4自動運転を可能にするため、運行コストの削減と車両稼働率向上にも貢献できるとしている。
日本では、自動運転サービスが実証実験から定常運行フェーズへの移行期にあり、「EVO3」を低速モビリティとして公共交通に展開する予定だ。2025年度には岐阜県恵那市、多治見市、中津川市、瑞浪市、土岐市と下呂市における広域連携による自動運転の実証運行が、日本政府のプロジェクトに採択されており、定常運行化に向けた取り組みが進行している。
マクニカは、日本市場での販売パートナーであるNTT西日本と連携し、事業開発強化と販売拡大を進め、海外市場においては、2025年に業務提携を結んだZenmovとともに、中東、アジア、北米市場での「EVO3」の販売展開を計画している。
【主要諸元 NAVYA EVO3】
全長×全幅×全高:4780×2170×2720mm
車両重量:2500kg
最高速度:25km/h
航続距離:最大100km
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