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【解説記事】自動運転のレベル分けってなに?
2年後にレベル4自動運転の導入を目指して
近年、全国的にバス運転手不足が深刻化しており、川崎市では市内を走る路線バスの便数は2018年のピーク時に1万2400便/日だったのに対し、5年後の2023年には約2割減少して1万便/日になってしまうと予測されている。
そこで、解決策のひとつとして急速に注目を集めているのが自動運転バスで、全国各地で実証実験が展開されている。
今回の川崎市の実証では、人口約150万人を抱える都市部での実験を通じてロールモデル構築を目標として定め、全国初となる都道府県境をまたいだルート「大師橋駅(川崎市川崎区)~天空橋駅(東京都大田区)」を羽田連絡線として設定。
川崎市川崎区にあるキングスカイフロント交差点では、信号情報を車両が取得して青信号に合わせて走行する「信号連携」も実施され、レベル4自動運転の実装を見据えた技術実証も行われることになる。
全長4.4kmのルートを実用的な最高速度35km/hで走行し、他車に合わせた車線合流・車線変更も自動で実行するため、乗客や周囲を走るクルマのドライバーから見ても、言われなければ自動運転バスだとは思えないかもしれない。
自動運転バスとはいえ、今回の実証実験は「レベル4実装に向けたデータ収集」という意味合いもあり、実際に走行する車両は運転手を必要とするレベル2。そのためルートの途中にある一部の交差点では手動運転にて運行される。それでも手動運転での操縦データも蓄積されるというので、次なる段階の実証までには自動運転の範囲が広がっている可能性もあるだろう。
一般向けの試乗会は人気が集中したことですでに予約キャンセル待ち状態となってしまっているが、川崎市は2027年度のレベル4自動運転バスによる商業運行実現を目指して、今後も実証実験が実施される見込みなので、自動運転の世界を体感してみたい人は次のチャンスを楽しみにしてはどうだろうか。