2024年11月20日、ティアフォーは自動運転レベル4のシステムを搭載した小型EV自動運転バス「Minibus 2.0」を発売。運転手不足という社会課題の解決にむけてまた一歩前進したことになる。
運転手を必要としない自動運転レベル4
自動運転ソフトウェアを研究開発するティアフォーは「自動運転の民主化」をビジョンとし、開発した「Autoware」をオープンソースソフトウェア(OSS)としてソースコードを公開。自動運転技術の社会実装を推進している。また、ソフトウェアだけでなく自動運転車両の開発にも注力しており、小型EVバスタイプの「Minibus 1.0」(自動運転レベル2)はすでに日本各地での運行を開始している。
またその次世代型も開発は進んでおり、自動運転レベル4のシステムを搭載した「Minibus 2.0」は登場間近と言われていた。完成車メーカーから提供されたバスの操作系、駆動系、システム、ソフトウェアを自動運転レベル4に対応したアーキテクチャとして導入する形だ。神奈川県川崎市では2026年度から、この新型車両を使用した実証実験をスタートすることをすでに公表しており、完成が期待されていた。
そして今回、Minibus 2.0の販売がついにスタート。
ティアフォーの第2世代のアーキテクチャを基盤に、長距離・短距離LiDARや物体検出カメラ、信号機検知カメラ、レーダー、慣性計測装置、全地球航法衛星システムなどのセンサー類を搭載し、同社のの電子制御ユニットや車両制御ユニットと統合することで、自動運転性能をさらに向上させるという。
Minibus 2.0は2024年末からの納品を予定しており、日本各地への導入、そして海外展開も視野に生産されていくという。バス運転手の不足が叫ばれる昨今、自動運転バスの需要は拡大する一方だろう。移動の自由確保に向けて実装が期待される。