2024年8月1日、三菱(三菱自動車工業)はフラッグシップSUVでプラグインハイブリッド(PHEV)のアウトランダーPHEVを、同年秋に大幅改良すると予告。これと同時に、情報を順次公開していくティザーサイトを公開した。

パワートレーンやデザイン、機能追加など改良の幅は広い

三菱のフラッグシップSUV「アウトランダーPHEV」が2024年秋に大幅改良を受けて登場するという。現行モデルは2021年12月に発売されたモデルだから、およそ3年経過してはじめての大幅改良となる。

フルモデルチェンジしたばかりの頃は、20kWh容量の駆動用バッテリーと87kmのEV走行可能距離はライバルたちの性能を大きく凌ぐスペックで、こうした環境性能やSUVとしての利便性、独自の4WDシステムによる動力性能の高さなどの要素により、PHEV市場ではここ数年アウトランダーPHEVのひとり勝ちとも言えるような状況が続いていた。ところが、今では少し状況が変化しているように見える。

2021年7月の欧州委員会による「ZEV法案」に端を発したEV人気の加熱ぶりはひと段落し、自動車メーカーによってはEVシフトの方針を転換してPHEVのラインナップ強化に走る動きも強まっている。これにともなって、強力なライバル車が国産車・輸入車ブランドから数多く登場してきている。しかも、搭載するバッテリー容量は20kWh前後が標準的となり、EV走行可能距離は100kmに届くモデルもある。

そうした中でのアウトランダーPHEV大幅改良。フラッグシップモデルということもあって三菱は大きな力をかけてきたはずだ。新開発された駆動用バッテリーは大容量化、そして高出力化を実現してEV走行可能距離も大幅に伸長、環境性能を高めつつ滑らかでアクセルレスポンスに優れた加速性能を実現しているという。

画像: ヤマハと共同開発した音響システムが新たに採用されることになる。

ヤマハと共同開発した音響システムが新たに採用されることになる。

PHEVシステムの改良だけでなく、内外装は質感を向上させるデザインと仕様の変更もともなう。スマートフォン連携機能を持つカーナビゲーションシステム、センターディスプレイの大型化、シートベンチレーションの追加などインテリアのプレミアム化が図られるようだ。

一方で、音響機器メーカーのヤマハと共同開発したオーディオシステムが新たに採用される。ナチュラルサウンドを特色とするヤマハらしい、臨場感ある4つのサウンドモードの設定に加え、より上質なサウンド空間を実現するために、ドアの設計を見直すなどボディの改良も実施しているという。

大幅改良の詳しい内容はまだ公開されていないが、2024年秋の発売に向けてティザーサイトで順次情報公開していくとしている。

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