2024年4月16日、ホンダは中国市場での新型EVとして「烨(yè:イエ)シリーズ」を発表し、第1弾となる「烨P7(イエ ピーセブン)・烨S7(イエ エスセブン)」と、第2弾のコンセプトモデルとなる「烨GT CONCEPT(イエ ジーティーコンセプト)」を世界初公開した。

「明るく光り輝く」という意味の「烨」をシリーズ名称に

烨シリーズは、四輪製品の電動化が進む中国において現在展開している「e:N(イーエヌ)」シリーズに続く新たなEVのシリーズとして投入される。

シリーズ名称にある「烨」という漢字には「明るく光り輝く」という意味があり、「烨シリーズ」のクルマを運転するすべての人が、操る楽しさを通じて心の内に秘めた想いを解放し、それぞれの個性を明るく輝かせてほしい、という想いが込められているそうだ。

画像: 今回発表された「烨」シリーズの3台。左から「烨S7」、「烨GT CONCEPT」、「烨P7」

今回発表された「烨」シリーズの3台。左から「烨S7」、「烨GT CONCEPT」、「烨P7」

また、車両には次世代EV用の新しい「Hマーク」が適用され、「人間のためのスペースは最大に、機械のためのスペースは最小限に」というホンダのクルマづくりの基本理念「M・M思想」に基づいて人を中心としたパッケージングとされている。また走行性能は、中国で新開発したEV専用プラットフォームと長年培った電動化技術の融合により、「操る喜び」をさらに突き詰めたものになっている。

2024年末登場予定の第1弾モデル「烨P7」と「烨S7」

シリーズの第1弾モデルとなる「烨P7」と「烨S7」には、新開発のEV専用プラットフォームを採用し、1モーターによる後輪駆動モデルと2モーターによる四輪駆動モデルが設定される。

画像: 「烨S7」と「烨P7」

「烨S7」と「烨P7」

両モデルとも操る喜びを追求し、後輪駆動モデルは軽快ですっきりしたハンドリングの実現、四輪駆動モデルは高出力でありながらも意のままに操ることができるハンドリングとの両立をそれぞれ目指している。

車内では前後席ともに、ゆとりある空間によって快適な移動を提供するとともに、AIや各機能と連動してインストルメントパネルやドアパネルのLED発光パターンを変えることで、知性を感じられる運転体験を実現したという。

画像: 「烨S7」のインテリア

「烨S7」のインテリア

エクステリアデザインにおいては、それぞれのモデルが目指す世界観を反映し、「烨P7」はシームレスで洗練されたスマートな未来感を、「烨S7」は見る人に刺激を与えるエモーショナルな未来感をそれぞれ表現している。なお、烨P7と烨S7は2024年末以降の発売が予定されている。

中国におけるEVフラッグシップの「烨GT CONCEPT」

「烨GT CONCEPT」は、中国におけるホンダEVの象徴となるモデルを目指して開発されたコンセプトモデルで、GT(グランドツアラー)の名にふさわしいロー&ワイドなシルエットにあわせて、運転席はレーシングドライバーのように運転に没入できる空間に仕上げられる。

画像: 「烨シリーズ」のフラッグシップモデルを担う予定の「烨GT CONCEPT」

「烨シリーズ」のフラッグシップモデルを担う予定の「烨GT CONCEPT」

また、ダイナミクス性能も徹底的に磨き上げることで、クルマと一体となって走る究極のドライビング体験を提供するとしている。

助手席には、従来のLCDディスプレイに対してより奥行き感があり、大画面を見ているような体験が可能な遠焦点ディスプレイをホンダ四輪製品として初めて適用し、プライベートシアターのような没入空間を味わうことができるそうだ。

画像: スポーティなレッドで彩られるほか、助手席の遠焦点ディスプレイが特徴的だ

スポーティなレッドで彩られるほか、助手席の遠焦点ディスプレイが特徴的だ

この「烨GT CONCEPT」をベースとした量産モデルは、烨シリーズの第2弾として2025年内の発売を予定している。

ちなみに、3モデルとも2024年4月29日~5月4日の日程で一般公開される2024年北京モーターショーに展示されるとのことで、続報にも注目である。

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