モデルYに新たなハードウェアを搭載して安全性を向上
テスラのモデル3とモデルYは同じプラットフォームを採用する兄弟車で、世界販売の大部分を占めるまさに屋台骨を支えるモデルである。
同ブランドのラインナップではコンパクトなジャンルに位置するものの、ボディサイズを日本の道路環境に照らし合わせてみるとミドルクラスと言えるだろう。セダンのモデル3は全長4720×全幅1850×全高1441mmで、レクサス ISや日産 スカイラインと同じようなサイズ感だ。一方、SUVのモデルYは全長4760×全幅1925×全高1625mmで、トヨタ ハリアーやマツダ CX-60と同等の車格となる。
その中でもモデル3は2023年9月に大幅改良を受けたばかりで、内外装デザインのブラッシュアップだけでなく航続可能距離や静粛性など多くの性能が高められている。
今回、両モデルの車両価格改定とともに令和5年度補正予算CEV補助金(以下、CEV補助金)の額、そしてテスラ独自で行われる補助金サポートも発表された。全グレードCEV補助金の対象となるが、モデル3 ロングレンジAWDだけは航続可能距離の長さ(WLTCモード706km)を含む性能を評価されて最高額85万円の支給対象に、他のグレードは65万円となる。この価格差を埋めるように、20万円の補助金サポートが設定された。
テスラ モデル3/モデルY 車両価格
モデル3 RWD:541万3000(CEV補助金65万円+補助金サポート20万円)
モデル3 ロングレンジAWD:651万9000円(CEV補助金85万円)
モデルY RWD:543万7000円(同65万円+同20万円)
モデルY ロングレンジAWD:632万6000円(同65万円+同20万円)
モデルY パフォーマンス:707万9000円(同65万円+同20万円)
モデルYにおいてはモデルSやモデルXで好評だったウルトラレッドとステルスグレーのボディカラーを追加するとともに、液体金属のような滑らかな質感を持つモデルY限定カラー「クイックシルバー」も用意された。
さらに次世代運転支援システム HW4.0(ハードウェア4.0)を搭載。従来のシステムハードウェアと比べてチップの情報処理能力は5倍に向上したことにより、安全性はさらに高められたという。また、フロント、リア、サイドのカメラを高解像度カメラへ変更したことで、センシングはカメラ映像を中心としたシステム「TeslaVision」に移行している。
これにともない外装から超音波センサーはなくなり、今まで以上にスムーズなデザインを実現しているという。