北米のEV充電規格統一に向けて新たな動きが始まっている。フォード、GM、リビアンに続き、スウェーデンのボルボもテスラのネットワーク参加を表明した。従来規格のCCS1や日本発祥のCHAdeMO(チャデモ)はいったいどうなるのか。
北米はテスラのNACSに統一か
フォード、GM、リビアン・オートモーティブに続き、欧州勢で初めてボルボが北米市場(北米、カナダ、メキシコ)でテスラのスーパーチャージャーネットワークNACSに参加することを発表した。
現在、ボルボのEVやPHEVを利用しているオーナーは、2024年前半からアダプターを介してテスラが展開しているスーパーチャージャーの利用が可能になり、ボルボ・カーズ・アプリには新たにスーパーチャージャーによる充電ポイントも表示される。
さらに2025年以降に北米で販売されるボルボの電動車はNACS充電ポートが標準装備となり、アダプターを介さずに充電できるようになる(アダプターを介してCCS充電器を使用することもできる)。
現在、北米の急速充電規格はCCS1(Combined Charging System、通称Combo1)、日本発祥のCHAdeMO、そしてテスラ独自規格のNACS(North American Charging Standard)などが混在していた。
それぞれ充電コネクターの形状が異なるので、北米の急速充電器にはCCSとCHAdeMOそれぞれの規格に合ったコネクターを設けたマルチタイプが存在し、どちらかのコネクターしかない場合にはアダプターを使って充電するしかなかった。