自動運転バスで「持続可能な公共交通」を実現できるか
JR東日本は、自動運転バスの技術開発に取り組んでおり、2018年度からBRT専用道区間で技術試験を行っている。これまでの試験結果等から安全性の確認が取れ、2025年度に気仙沼線BRTの柳津駅~水尻川AP間において「走行環境条件の付与(東北運輸局)」・「特定自動運行許可(宮城県公安委員会)」といった各種認可などを得ていた。
こうした背景を踏まえ、同社は2026年5月29日から同区間において旅客を乗せた状態でレベル4の自動運転走行を実施する。なお、東北地方での自動運転レベル4に関する認可取得は同社が初めてだという。

気仙沼線BRTの自動運行実証の路線図。
今回の走行実証では、最高速度約60km/h、走行距離約15.5kmを達成する予定であり、これは国内の自動運転レベル4を搭載したバスの中で最速かつ最長となる。
専用道内に約2mごとに埋設された磁気マーカーやRFIDを利用し、車両の磁気センサーで自車位置を高精度に認識することで、GNSS位置情報を受信しにくいトンネル内でも自車位置認識が可能となっており、最高速約60km/h、片道約15.5kmという自動運行を実現した。

路面に埋め込まれた磁気マーカを車両側のセンサでチェックすることで、衛星測位データに依存せずトンネル内でも自車位置を高精度に認識できる。
乗務員が乗車して運行され、運転区間は柳津駅~水尻川AP間で実施。折り返し区間の水尻川AP~志津川駅間は手動運転が行われる。往復乗車となるため、志津川駅などでの途中下車はできない。
実施日程は2026年5月29日(金)から7月4日(土)までの毎週金曜日と土曜日で、運行時間は9:40集合と13:00集合の2回開催される。乗車希望者は無料で参加でき、申し込みは専用フォームを通じて行う。なお、応募締切は各実施日の2週間前までとされている。
ちなみにJR東日本は、2028年度までに水尻川AP~志津川駅間の一般道において、自動運転レベル4の走行を目指す計画も発表している。自動運転バスの開発は、公共交通のコスト削減や持続可能性向上につながるのか、今後の展開に注目が集まることだろう。


