ダイゾーが手がけるEVトゥクトゥク「eNEO」シリーズにはハイパワーモデルの「NEO-ONE」と標準モデルの「NEO-Light」が存在する。本記事では、両モデルに試乗し、その使い勝手や走行感覚、実用性などを検証してみよう。

EVとしての実用性は「2シーターとだいたい同じ」

「NEO-ONE」と「NEO-Light」は、センターシートレイアウトの運転席が前方にあり、2人乗りのベンチシートタイプの後部座席を後方に備えた、3人乗りのEV。

運転席はシートポジションを前後に10cm程度動かせるほか、シートのリクライニングもできる。もっとも、運転操作がバイクと同様にバーハンドルで完結するタイプであるため、自動車のように厳密な「シートポジション調整」は不要だ。

画像: 「NEO-ONE」のハンドル。運転操作はすべて手元にある物理スイッチで行う方式だ。

「NEO-ONE」のハンドル。運転操作はすべて手元にある物理スイッチで行う方式だ。

一方、後部座席は車体に座面や背もたれが備え付けられているタイプ。車両の全幅が1mちょっと(NEO-ONE:1150mm、NEO-Light:1050mm)であるため、後部座席に体格の良い成人男性2名で乗車すると満員電車に隣同士で座っているような感じになる。

また、1本のシートベルトを共有するので、後部座席に乗る人のスペース的に日常的に3人乗りで運用するのは少々厳しいかもしれない。

画像: 後部座席のシートベルトは1本を共有するタイプ。荷物を押さえる「ひも」として使うにはぴったりだ。

後部座席のシートベルトは1本を共有するタイプ。荷物を押さえる「ひも」として使うにはぴったりだ。

一方で後部座席を荷物置き場として考えてみると、フルフラットな座面は荷物の載せやすさという点で使い勝手に優れる。1本のシートベルトを荷物固定用に使えば走行中に荷崩れするリスクを抑えることもできることも合わせて、ラゲッジスペースとして利用するなら、この大きさはメリットになる。

また、運転席足元のセンターコンソールにも小物を収納できるスペースが設けられているので、走行中に絶対落としたくないもの(財布やスマホなどの貴重品)はこちらのスペースに入れておくと良さそうだ。

画像: ハンドルと運転席の間にあるセンタートンネルみたいなスペースにちょっとした小物を入れられる。

ハンドルと運転席の間にあるセンタートンネルみたいなスペースにちょっとした小物を入れられる。

2シーターのクルマと同様に、「基本はひとり乗り。たまに、もうひとり乗せる」という運用がもっとも適しているのではないだろうか。

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