これでタイカンのモデルラインナップが完成
ポルシェタイカンには、2つのボディバリエーション、4WDと後輪駆動、そして300kWから760kWまでのさまざまな出力レベルのポルシェE-パフォーマンスモーターがあり、様々なバージョンが提供されている。そして、今回、そこに「タイカン4」と「タイカンGTS」が加わり、全11バージョンのラインナップとなった。
そして同時に、タイカンの全モデルに新しいエクステリアカラーが設定され、レジェンドカテゴリーにはスレートグレーネオとペールブルーメタリック、ドリームカテゴリーにはパープルスカイメタリックが新たに加わった。
タイカンGTSはオールラウンダーといえる存在
まず新型タイカンGTSだが、ローンチコントロールを使用した場合、先代モデルから75kWアップした最大515kWのオーバーブーストパワーを発揮する。標準装備のスポーツクロノパッケージに搭載された新しいプッシュトゥパス機能は、ボタンにタッチするだけで最大70kWのブーストを10秒間呼び出すことができるという。
プッシュトゥパス機能により、低速走行時もトルクがローンチコントロールレベルまで上昇。タイカンターボGTと同様に、ブーストはメーターパネルのカウントダウンタイマーによって表示され、スピードメーターのアニメーションリングでダイナミックに演出される。
また、0→100km/h加速は先代モデルより0.4秒速い3.3秒、0→200km/h加速は従来より1.6秒短縮された10.4秒、航続距離も120km以上伸びて最大628kmになっている。
タイカン4はもっとも効率に優れたモデルとして登場
そしてタイカン4は、タイカンのベースモデルに相当し、オプション選択によってローンチコントロール使用時に最大300kWまたは320kWのオーバーブースト出力を発揮する。航続距離はパフォーマンスバッテリーを使用した場合は最大559km、パフォーマンスプラスバッテリーを使用した場合は最大643kmの走行が可能だ。この数値は、4WDモデルの中で航続距離がいちばん長く、他グレードに比べてアドバンテージと言えるだろう。
ちなみに、RWDモデルと比較し80kg重量が増加する代わりに、タイカン4の0→100km/h加速タイムは4.6秒で0.2秒上回るという。
左ハンドルが選択可能になった
今回デビューした新型タイカンGTSをはじめ、タイカンターボ、タイカンターボS、タイカンターボGT(ヴァイザッハパッケージ装着車両含む)では、これまでの右ハンドル仕様に加えて、左ハンドル仕様の導入も開始される。
なお、気になる車両価格は、新型タイカン4(右ハンドルのみ)が1416万円、タイカンGTS(右・左ハンドル)が1952万円となっている。