インテリアは欧州プレミアムスポーツに勝るとも劣らない
車内は、カーボンファイバーで強化されたアクティブスポーツシート、フラットな上部と下部(および赤いブーストボタン)を備えたカーボントリムのステアリングホイール、さらにイエローレザーとブラックのアルカンターラを組み合わせた内装色で仕立てられており、欧州プレミアムスポーツセダンを思わせる仕上がりだ。
SU7と同じく7.1インチのスリムラインデジタルインストルメントディスプレイと16.1インチのインフォテインメントタッチスクリーンは、Ultraのキャラクターに合わせてグラフィックを刷新。また、20種類のトラックマップと中国でのラップタイムランキングが組み込まれたTrack Masterアプリも利用できる。リアルタイムの車両とパフォーマンス情報を表示し、テレメトリーの視覚化と分析を提供し、ユーザーはホットラップのビデオを共有できるなど、エンタテイメントの要素も盛り込まれているのはシャオミならではと言えるだろう。
予約価格は81万4900元(約1743万円)と発表されたが、実はテスラ モデルSの最速グレードであるプラッドとほぼ同一。モデルSではサーキット走行用トラックパッケージは別売のオプションなので、さらに価格は上がる。ポルシェ タイカン ターボGT(バイザッハパッケージ)に至っては199万8000元(約4273万円)であり、「SU7 Ultra」の価格競争力の高さが際立つ。とは言えだれもが買える値段ではないが、モデルSやタイカンに乗っている富裕層にとって、「SU7 Ultra」の性能と価格は気になって仕方がないはずだ。
【主要諸元 Xiaomi SU7 Ultra】
・全長×全幅×全高:5115(4997)×1970(1963)×1465(1455)mm
・ホイールベース:3000mm
・駆動方式:AWD3モーター(AWD2モーター)
・システム最高出力:1548ps(673ps)
・モーター総大トルク:1770Nm(838Nm)
・バッテリー種類/容量:NMCリチウムイオン/93.7kWh(101kWh)
・車両重量:2400kg以下(2205kg)
・タイヤサイズ:ピレリP-ZERO 前265/35R21(245/40R20)、後305/30R21(265/40R20)
・CLTCモード航続距離:630km(800km)
※( )内は2モーターAWD車のSU7 Maxの数値