2024年10月29日、中国Xiaomi(シャオミ)は同社が今年6月に発売したSU7の高性能バージョン「SU7 Ultra」の発表会を開催、併せてタイムアタック専用車の「SU7 Ultra“プロトタイプ”」が前日の28日に独ニュルブルクリンクサーキット ノルドシュライフェで、EVセダン最速となる6分46秒874のラップタイムを記録したと発表した。なお量産モデルの「SU7 Ultra」は10月29日より予約受注を開始、2025年3月から順次納車を開始するという。
タイカンより20秒以上速いEVセダン最速の6分46秒874
そしてやってきた10月28日(ドイツ時間)。ステアリングホイールを握るのは、ニュルブルクリンク耐久シリーズにも参戦している英国人レーシングドライバー、デヴィッド・ピタード(David Pittard)氏だ。すでに10月上旬より数回のタイムアタックを試みていたものの、天候に恵まれず挑戦を断念していたという。28日にようやく雨が上がり、コースはところどころ濡れてはいたものの今回の記録=6分46秒874(公式認定タイム)を叩き出した。ドイツとの時差を考えれば、「SU7 Ultra」発表会の直前の出来事である。
従来のEVセダンの最速記録は2024年1月に「ポルシェ タイカン ターボGT(プロトタイプ)」が記録した7分07秒55。テスラのモデルSプラッドが7分25秒231でそれに次いでいた。「SU7 Ultra プロトタイプ」はタイムアタックに的を絞ったワンオフモデルなので、より量産仕様に近いタイカンとの単純な比較はできないが、少なくとも「SU7 Ultra」のポテンシャルの高さは全世界に知れ渡ったことになる。