原付一種とアシスト自転車、車両区分切り替えモデルもあり
特定小型原付や電動アシスト自転車など電動の小型モビリティを開発、販売するENNEは2024年秋に新型となるF750の発売を予定している。このモビリティの概要はすでに公開されているとおり。装着したナンバーを停車中に表示/非表示を切り替えることができる機能を採用することで、1台で原付一種(表示)と自転車(非表示)の車両区分をスイッチできる。
前後サスペンションや前後ディスクブレーキ、20インチファットタイヤやSHIMANO変速ギアを搭載した折りたたみ式のオフロードタイプモビリティとなる。定格出力600Wのモーターを搭載して、車両価格は34万8000円になることがアナウンスされている。
ただこのF750、発売時には車両区分切り替え式のモデルの他に、ふたつの異なる仕様を同時に投入されるようだ。上記の車両区分切り替えモデルを「スペック1」として、電動アシスト自転車の「スペック2」、電動の原付二種「スペック3」を用意するというのだ。
スペック2は電動アシスト自転車としてはハイパワーな定格出力600Wのモーターを搭載して、3つのアシストモード「省エネモード」や「快適モード」、「パワフルモード」を切り替えることで航続可能距離を伸ばしたり急坂を登るなど、日常走行におけるさまざまなシーンに対応できる機能を備えているという。スロットル(アクセル)を設けず、モーターのみで走行できない電動アシスト自転車のためナンバーを取得する必要はないし、自賠責保険や軽自動車税もかからないなどコストパフォーマンスに優れたモデルだ。
一方のスペック3は、前述の2モデルよりもさらにハイパワーな定格出力750Wのモーターを搭載した電動の原付二種モデル。定格出力が0.6kWを超え0.8kW以下の範囲に入るため原付二種乙に分類され、いわゆる黄色ナンバーの原付にあたる。よりパワーが必要な急坂で強い味方になってくれるはずだ。また、車両区分としては60km/hでの走行も視野に入ってくるため、ボディ補強をはじめとした仕様変更も行われるのではないだろうか。
いずれの3モデルも現在開発中とのことで、販売価格も含めて詳細な仕様は公開されていないが、秋に向けての情報解禁に期待したい。