国内発売を予告されていたBYDのハイエンドスポーツセダン「SEAL(シール)」の発売日が2024年6月25日に決定。価格を除く国内仕様の概略が明らかにされるとともに、各地で先行試乗イベントを開催することが発表された。イベントの参加申し込み受付けは6月11日から始まっている。

ウワサのハイエンドEVスポーツセダンはRWDとAWDを設定

BYDの日本上陸発表から足掛け2年、当初より国内導入を発表していた同社のハイエンドスポーツセダン「シール」が6月25日から発売されることになった。

国内発売されるのは、後輪モーター駆動車と全輪モーター駆動車の2タイプ。ともに日本市場向けに装備の充実化が図られているようだ。ちなみに本国で発売開始されたPHEVバージョンの発売予定はないようだ。

画像: 外観からRWD/AWDの違いを見極めるのはほぼ不可能。駆動方式の違いによる装備差はほとんどない。

外観からRWD/AWDの違いを見極めるのはほぼ不可能。駆動方式の違いによる装備差はほとんどない。

国内法規に合致した最新のADASシステム、エンタテインメントシステムの他、ありとあらゆる装備が初めから付いている。ただしインテリアカラーは1種類のみだ。バッテリー容量も82.56kWhと共通で、あとは駆動方式(RWDかAWDか)とボディカラー(全5色)を選ぶだけ。実にシンプルなラインナップとなっている。後付けが必要なのはETCユニットとドライブレコーダーくらいだろう。

画像: ボディカラーは5色、インテリアは1色。センターのモニターは15.6インチのビッグサイズで電動回転式。(画像はBYDの簡易カタログより抜粋)

ボディカラーは5色、インテリアは1色。センターのモニターは15.6インチのビッグサイズで電動回転式。(画像はBYDの簡易カタログより抜粋)

価格は6月25日に発表、テスラモデル3を大きく下回るかも!?

やはり目を惹くのはAWD車の圧倒的な動力性能だろう。国内仕様AWD車のシステム総出力は390kW(512ps)/670Nmと発表され、完全停止状態からわずか3.8秒で100km/hに達する俊足を誇る。AWD専用の可変式ショックアブソーバーと「iTAC」と呼ばれる四輪トルク制御システムを採用し、ハイスピードレンジでも安定した挙動と乗り心地が確保されるようだ。もっともRWD車とAWD車の搭載バッテリーの容量は同じ82.56kWhなので、一充電当たりの航続距離は65kmほど短くなってしまう。

価格発表は6月25日の発売日まで待たなければならないが、クオリティや性能を考えれば最大のライバルとなるテスラモデル3よりも驚異的なプライスで登場することが期待されている。

■SEAL国内仕様主要諸元 <>内はAWD車
・全長×全幅×全高:4800×1875×1460mm
・ホイールベース:2920mm
・トレッド 前/後:1620/1625mm
・車両重量:2100kg<2210kg>
・乗車定員:5名
・最小回転半径:5.9m
・一充電走行距離(WLTCモード):640km<575km>
・0→100km/h加速時間:5.9秒<3.8秒>
・駆動方式:シングルモーターRWD<デュアルモーターAWD>
・モーター出力:230kW(312ps)/360Nm<+前160(217ps)/310Nm>
・システム総合出力:230kW(312ps)/360Nm<390kW(512ps)/670Nm>
・バッテリー種類:リン酸鉄リチウムイオン(LFP)
・バッテリー総電力量:82.56kWh
・サスペンション形式 前/後:ダブルウイッシュボーン/マルチリンク<AWD車は前後とも減衰力可変機構付>
・ブレーキ 前/後:Vディスク(ドリルド)/Vディスク
・タイヤサイズ:235/45R19
※AWD車は前後とも減衰力可変機構付き

This article is a sponsored article by
''.