2024年3月25日、メルセデス・ベンツAGはショーファードリブンであり最上級ラグジュアリーEVの「メルセデス・マイバッハ EQS680 SUV」を欧州市場に投入することを発表した。

ショーファードリブンの市場はSUVが主役となるのか

ボンネットフードの先端に立つスリーポインテッドスターと、その下の「MAYBACH」の文字、そして繊細な無数のルーバーを配したフロントグリルなどをデザインアイコンにするメルセデス・マイバッハ。メルセデス・ベンツのラインナップのなかでも、ショーファードリブンとしてのラグジュアリーさに特化したサブブランドで、これまでSクラスやGLS、Gクラスなどに設定されてきた。

このラインナップにEVが登場したのは2023年4月のこと。セダンのEQSよりも早くマイバッハの仲間入りしたのは、SUVタイプのEVである「EQS SUV」だった。

画像: セダンのEQSではなく、EQS SUVにメルセデス・マイバッハを設定した理由までは語られていないが、トヨタが「センチュリー」の名をSUVモデルに譲ったのと同様の意図があるのかもしれない。

セダンのEQSではなく、EQS SUVにメルセデス・マイバッハを設定した理由までは語られていないが、トヨタが「センチュリー」の名をSUVモデルに譲ったのと同様の意図があるのかもしれない。

前述のデザインアイコンに加えて、サイドウインドウモールとBピラー、ドアの下部、前後バンパーなどいたるところにクロームメッキ処理を施されたパーツが採用されて高級感を演出したほか、Dピラーには逆三角形のエンブレムを装備して高品質であることを強調している。マイバッハモデルに採用されることが多かったディッシュホイールも用意されているようだ。

贅沢な装備がおごられているインテリアは、エクステリアと同等以上にラグジュアリーだ。インパネまわりには暖かい色のエスプレッソブラウン/バラオブラウンパールのマイバッハエクスクルーシブナッパレザーを標準装備としている。

リアシートは広いだけでなくゴージャスのひと言。リクライニングやオットマンなどがすべて電動調整式になっているのは当然として、前席のシートバックには11.6インチディスプレイを左右独立で装備して、エンターテインメントを楽しむことができる空間としている。

まさにファーストクラスのおもてなしを味わえる。もちろんサウンドシステムも最高級。ドイツのハイエンドオーディオメーカー「ブルメスター(Burmester)」の4Dサラウンドシステムを標準装備としており、15個のスピーカーにより究極のサウンド体験を享受できる。

画像: 究極の乗り心地を実現するエアマチックエアサスペンションとともに、豪奢なインテリアで乗員をもてなす。

究極の乗り心地を実現するエアマチックエアサスペンションとともに、豪奢なインテリアで乗員をもてなす。

パワートレーンは前後アクスルにモーターをひとつずつ搭載した4WDで、システム最高出力658ps(484kW)/システム最大トルク950Nmを発生。0→100km/h加速は4.4秒で、最高速210km/hという動力性能を誇る。107.8kWh容量の駆動用バッテリーを搭載して、航続可能距離は559-612km(WLTPモード)としている。

実はこのメルセデス・マイバッハ EQS680 SUVは本拠のあるドイツではなくアメリカで最初に発売されたモデルで、今回欧州での販売をスタートして市場拡大を図ってきたことになる。現在SクラスとGLSのメルセデス・マイバッハが販売されている日本市場にも投入されるかどうかは今のところ未発表だ。

メルセデス・マイバッハ EQS680 SUV 主要諸元

●全長×全幅×全高:5125×2034×1721mm
●ホイールベース:3210mm
●車両重量:2828kg(北米仕様)
●モーター:交流同期電動機×2
●システム総合最高出力:484kW(658ps)
●システム総合最大トルク:950Nm
●バッテリー総電力量:107.8kWh
●WLTPモード航続距離:559〜612km
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:275/45R21

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