2024年3月5日、ホンダはHondaウェルカムプラザ青山にてEV新商品群「0(ゼロ)シリーズ」のコンセプトカーを公開した。「CES 2024」で発表されたフラッグシップモデルの「SALOON(サルーン)」とミニバン「SPACE-HUB(スペースハブ)」の2台で、3月10日までの期間限定で展示される。

フラッグシップモデル「サルーン」

サルーンは非常に個性的で、Magic Mouseのような無駄を徹底的に削ぎ落とした質感の高いデザインをしている。車高が低くスポーティでありながら、「M・M思想」に基づいた薄いバッテリーを搭載することで、車内空間は広大で足元も広々しているのが特徴的だ。

画像: 二本線で描かれた円のマークがタイヤの向きを表している。

二本線で描かれた円のマークがタイヤの向きを表している。

ステアリングホイールとインストゥルメントパネル(インパネ)は引っ込んでおり、乗り込むと手前にせり出すシステムが採用されているため、乗り降りの際にはぶつけたり引っ掛けたりしなくて済む。ちなみに、インパネの両端にはタイヤの向きを示す表示がなされ、インパネの奥に速度が映し出されるディスプレイを配置することで、ドライバーファーストの表示を実現しているそうだ。

画像: 36と見えるのが速度表示ディスプレイ

36と見えるのが速度表示ディスプレイ

また、運転席の足元にはアクセル、ブレーキが存在せずにステアリングホイールでコントロールする仕組みであり、これにより運転席の前後調整が不要となるため、後席の足元空間を広くとることにもつながっている。

前席のヘッドレスト部には湾曲ディスプレイが埋め込まれていて、後席の乗員も楽しめる設計になっているのもグッドポイントと言えるだろう。

画像: ガルウィングドアはどうするか検討中とのこと。フラッグシップモデルなのでオプションで設定できても良いかもしれない

ガルウィングドアはどうするか検討中とのこと。フラッグシップモデルなのでオプションで設定できても良いかもしれない

ガルウィングドアを採用しているのもユニークなポイントだが、これはコンセプトカーということで技術者の夢を詰め込んだから、だそうだ。市販化の際には普通のヒンジドアとなる可能性が高く、市販モデルでこのデザインをどこまで引き継げるかも注目である。

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