グローバル展開する新世代EVが「Honda 0 シリーズ」
ラスベガスで2024年1月9日(現地時間)、全米民生技術協会/Consumer Technology Associationが主催する世界最大級の電子機器見本市「CES 2024」が開幕した。大手からスタートアップまで4000を超えるIT企業がブース展示をするこのテクノロジーショーには、例年、世界各国の自動車メーカーも多く出展して自動運転やサスティナブルなど最新技術を公開してきた。
日本メーカーではホンダもCESへの出展をかねてより行ってきたが、今回のCES 2024で新たなEVブランド「Honda 0 シリーズ」を立ち上げを発表するとともに、同シリーズのEVコンセプト2モデルを公開した。
EV/FCEVの販売比率を2040年までに100%にすることを目標に掲げているホンダは、北米市場へGMと共同開発したプロローグやアキュラ ZDXを2024年に投入、中国市場には独自のブランド「e:N」シリーズを立ち上げて「e:NS1」を発売、また日本においても「N-VAN:e」(2024年春発売)を皮切りにN-ONEベースのEV(2025年)をはじめとしたコンパクトモデルの発表も予定。将来的にEVメーカーになることを前提としたラインナップづくりを進めている。
こうしたEVがすべてHonda 0 シリーズに転換するのかというと、そうではない。日本のNシリーズや中国の「e:N」シリーズのように地域ごとの展開は残しつつ、グローバル展開のEVがHonda 0 シリーズとして登場するという。
この0には「ホンダの原点」という意味が込められている。EVであっても、人間の空間は最大に/機械のスペースは最小限にする「M・M思想」や「操る喜び」、「自由な移動の喜び」といった従来からのクルマづくりの思想を継承する。そのコンセプトモデル第1弾がCES 2024で公開された「サルーン」と「スペースハブ」である。