コンパクトモデルにブラックエディションを設定することも
現在ボルボのEVやプラグインハイブリッド車(PHEV)といった電動車の名称には、再充電を意味するリチャージという言葉がついている。PHEVであれば「XC60 リチャージ プラグインハイブリッド」のようにわかりやすい名称になっているが、EVは「XC40 リチャージ」だ。これから購入しようというユーザーにとって、EVなのかPHEVなのかわかりにくさもあった。
そこでボルボは、EVの「C40 リチャージ」と「XC40 リチャージ」の名称をそれぞれ「EC40」と「EX40」に変更して、EVであることを判別しやすくする。これは近年相次いで発表されたEVのEX30やEM90などと同系統の名付けの法則で、EVのモデル名称は「E」から始まって、2文字目にボディ形状を表す「C」や「X」、「M」が続き、その後にボディサイズや車格を現す数字が並ぶ。
XC40の名称はガソリンエンジン搭載モデルに残ること、そしてPHEVでは「リチャージ」を削除することも公表されている。
さらに、このプレスリリースでは今後のモデル展開についても触れられており、5つあるEVラインナップにいくつかの追加があることがわかった。
ひとつは2023年XC60に追加されて人気を得た「ブラック エディション」が、EX40やEC40、そしてXC40といったコンパクトモデルに設定されることだ。オニキスブラックのボディに、ハイグロスブラックのバッジやホイールなどを採用するという。
また、XC60やXC90などに搭載されているマイルドハイブリッドパワートレーンのエンジン燃焼サイクルをより効率的にし、CO2排出量削減や燃費を向上させる改良も予定される。
すでに販売・納車されたXC40リチャージやC40 リチャージのツインモーターモデル向けに、「パフォーマンス ソフトウェア パック」を販売することも織り込まれている。その名のとおりソフトウェアを書き換え、アップグレードすることでモーター最高出力を25kW増加させ、さらに325kWというハイパワーを素早いアクセルレスポンスとともに実現するドライブモード「パフォーマンス」の追加も含まれる。
いずれも欧州で発表された内容で、日本市場で導入されるのか、また時期などについては触れられていない。