2024年2月20日、ポルシェジャパンはラグジュアリーセダン「新型パナメーラ」のラインナップに、「パナメーラ4 Eハイブリッド」と「パナメーラ4S Eハイブリッド」を追加。これでPHEV(プラグインハイブリッド車)は「パナメーラ ターボ Eハイブリッド」と合わせて3モデルに。

カーナビの経路案内と連動して効率化を高めるモードも

ポルシェの5ドアファストバックセダン、パナメーラのフルモデルチェンジが発表されたのは2023年11月のこと。第三世代に進化してもボディサイズは全長5052×全幅1937×全高1423mmとほぼ同じ、またスタイリングも大きく変わらず、シルエットだけ見たら違いに気づかないかもしれない。

ボンネットフードを前後に貫く2本のプレスラインやフロントフェンダー後端にあるエアアウトレット、ボディサイドのキャラクターラインラインや丸みを帯びながらもシャープさを感じさせるリアまわりなど、歴代モデルから踏襲するパナメーラらしさはいくつもある。

細かく見ていけばサイドウインドーのラインどりやリアガラスの枠を廃止にするなど洗練さを増したデザインも見受けられるが、注目のポイントはやはりハイブリッドパワートレーンの進化だろう。

画像: 新型パナメーラの全グレードに、最新のポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM)が標準装備される。写真はパナメーラ ターボ Eハイブリッド。

新型パナメーラの全グレードに、最新のポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM)が標準装備される。写真はパナメーラ ターボ Eハイブリッド。

フルモデルチェンジ発表の当初から、ガソリンエンジン車のほかにPHEVの「パナメーラ ターボ Eハイブリッド」をラインアップに加えることが公表されていた。4L V8ツインターボエンジンと140kW(190ps)を発生させるモーター、そして25.9kWh容量のバッテリーを組み合わせて搭載する。モーターと8速DCT(PDK)をひとつのハウジングに収めることで軽量化、またDCTのオイル経路にユニットを組み込むことでモーターの温度管理を可能にするなど設計の見直しも図られている。

システム総合でのパワーは680ps/930Nmにも及び、その加速性能は3.2秒で100km/hに達して最高速は315km/h。この数値は従来モデルのより上位なグレードにあたる「ターボS Eハイブリッド」とまったく同じものだ。

もちろん運動性能の向上だけでなく、従来は60km前後だったモーターのみによる航続可能距離は91kmに延長、スロットルレスポンスの向上や回生ブレーキの強化など、多くの分野で性能を高められている。

そして今回、新たにPHEVグレードをふたつ追加することが公表された。「パナメーラ4 Eハイブリッド」と「パナメーラ4S Eハイブリッド」は、いずれも2.9L V6ツインターボ+8速DCT、そしてモーターを組み合わせる。これによるシステム総合のパワーは前者で346kW(470ps)/650Nm、後者で400kW(544ps)/750Nmを発生するという。

画像: パナメーラ4S Eハイブリッドは21インチアルミホイールと10ピストン式ブレーキキャリパーを標準装備する。

パナメーラ4S Eハイブリッドは21インチアルミホイールと10ピストン式ブレーキキャリパーを標準装備する。

Eハイブリッド専用に用意されたドライブモードは4つあり、車両のシステムスタート時はフル電動の「Eパワーモード」でスタートし、バッテリーの充電状態が一定の最小値を下回ると自動的に「ハイブリッドオートモード」に切り替わる。このハイブリッドオートモードでナビゲーションの目的地設定すると、市街地走行でのモーター走行距離の割合を最大化、燃費効率を高めることもできる。

一方、「Eホールドモード」ではバッテリーの充電状態を保持、「Eチャージモード」では55km/h以上の走行時にバッテリーを最大80%まで充電し、低速(市街地)走行時にハイブリッドドライブの効率化するという。

「パナメーラ ターボ Eハイブリッド」に加えて、今回発表された「パナメーラ4 Eハイブリッド」と「パナメーラ4S Eハイブリッド」の日本国内における車両価格や主要諸元など、詳しい情報は後日公開される予定だ。

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