EVらしさは薄い、新型マカンのデザイン
スポーツカーブランド ポルシェの屋台骨を支えるふたつのSUV、カイエンとマカンは同ブランド内の世界販売台数でここ数年トップランカーを維持している。
いずれも居住スペースの広さやラゲッジルームの広さなどSUVとしての使いやすさを持ちながら、包まれているようなコクピット空間や着座位置の低さなど、まるでスポーツカーに乗っているかのような印象を受ける。運動性能はもちろんだが、インテリアからもポルシェらしさを感じられるなど、独自の個性をもって作り込まれたモデルたちである。
このうち、2023年に約8万7000台を販売されたマカンがフルモデルチェンジ、EVに転換した。以前からポルシェが「次期マカンはEVになる」ことを公言してきたとはいえ、これだけ収益に貢献しているモデルのEV化に踏み切ったことは驚きであり、またカーボンニュートラル達成への強い意志とクルマとしての完成度の高さに対する自信の表れとも受け取れる。

リアガラスを寝かせたクーペのようなフォルムを特徴とする新型ポルシェ マカン。(写真はマカン ターボ)
実際にシンガポールを舞台に公開されたそのスタイリングは、カイエンクーペのようになだらかなラインを描くルーフデザインや、タイカンを思わせるヘッドライトやボンネットフードなど、変わらないポルシェらしさを表現されている。
デザインは洗練され先進性も強く感じられるものの、EVらしさはかなり薄いように見える。エンジン搭載車を象徴するフロントグリルの開口部は、EVのマカンでは小さく下部に移動しているもののしっかりとした存在感を放っているし、ボンネットフードの長さも特徴的だ。唯一、フロントフェンダーに「electric」というエンブレムで電動モデルであることを主張している(装着されていない写真もある)。
マカン 4、マカン ターボの動画
新型ポルシェ マカン
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