千葉県・南房総といえば温暖な気候と景勝で人気の観光スポット。その魅力を味わいつくすなら、クルマでのアクセスがお勧めだ。かねてより同エリアのドライブ観光事業促進を目指していた千葉県は、日産自動車およびマップルと連携、今後さらなる普及が見込まれるEVによるドライブ観光の促進と充電インフラ拡充に乗り出した。

電気自動車の利用証明提示で特典

「駐車場の無料化」、「有料道路、観光地での割引」、「宿泊施設、道の駅での割引、おもてなし」などのEV優遇策を実施する自治体が増えている。今回ご紹介する千葉県もそんな自治体のひとつ。日産自動車、マップルと連携したEV優遇策を2024年1月11日から開始している。

まずは2023年5月に千葉県と包括連携協定を締結した日産自動車。1月11日からスタートしたのは、対象となる宿泊施設、レジャー施設や飲食店でEV利用証明書(または車検証やカギの提示など)やNissan Connect EVアプリ内にある「ブルー・スイッチカード」を提示すると、割引やプレゼントなどの特別なおもてなしが受けられる優遇策だ。

たとえば、南房総市千倉町にある「ちくらつなぐホテル」ではランチ利用で合計金額から10%割引になる。また白浜海洋美術館では入館料金がやはり10%割引に。1月11日時点で上記を含め15カ所の宿泊施設、レジャー施設、飲食店がこのプロジェクトに参加している。

画像: Nissan Connect EVアプリ内にある「ブルー・スイッチカード」の提示でEV優遇サービスが受けられる。

Nissan Connect EVアプリ内にある「ブルー・スイッチカード」の提示でEV優遇サービスが受けられる。

ちなみに日産自動車は2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表。EV普及を通じた脱炭素化、エネルギーマネジメント、災害対策、サステナブルツーリズムの促進、地方での交通課題など地域課題を解決するため、全国の自治体や企業と協力してさまざまな施策に取り組んできた。

EVを観光地で優遇する施策は、2021年3月阿蘇市での開始を皮切りに、2022年9月に佐世保市、2023年10月には一般社団法人日本観光自動車道協会に属する全国18の観光自動車道路へと拡大している。直近では去る1月11日に北海道美瑛町と、1月16日には三重県津市と包括連携協定の締結を発表している。

画像: 日産自動車は全国の自治体と連携したEV優遇施策「ブルー・スイッチ」を実施・拡大している。(画像はイメージ)

日産自動車は全国の自治体と連携したEV優遇施策「ブルー・スイッチ」を実施・拡大している。(画像はイメージ)

WEBサイト「充電観光マップ」も公開開始

また昭文社ホールディングスのマップルは、同社が保有する観光スポット情報や充電スタンド情報を活用して、EVユーザー向けの「充電観光マップ」を公開した。

とりわけ都市部以外では充電スタンドの不足が課題のひとつとなっているが、遠方からのEVユーザーがスムーズに経路充電が出来るように千葉県内全域の充電スタンド情報を網羅し、充電量不足の不安を解消するため、現在地付近の充電スポット検索機能なども搭載している。

さらにEVユーザーのみの特典として、鴨川市・館山市・南房総市の各観光施設で利用できるクーポン情報も掲載している。

画像: マップルのWEBサイト「充電観光マップ」。EVユーザーに特化したお得で便利な観光情報を満載。

マップルのWEBサイト「充電観光マップ」。EVユーザーに特化したお得で便利な観光情報を満載。

マップルは、2021年2月に2050年二酸化炭素排出実質ゼロ宣言を発表。脱炭素社会の実現を目指して取り組んでいる千葉県とは、2023年4月に「電気自動車充電設備導入促進に関する協定」を締結し、主に南房総エリアの観光地における「充電インフラの普及」と「EVによる観光推進」を両輪で回すことで、ゼロカーボン観光地の実現に向けた取り組みを行っている。

今回紹介した千葉県のみならず、全国の自治体ではEVの普及と利用促進を目的としたさまざまな優遇策を実施している。EVでお出かけの際には、目的地のホームページなどでチェックしておきたい。

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