2023年12月18日、電動ロボ・モビリティ開発メーカーの「テムザック」が多機能型農業ロボット「雷鳥2号」の開発を発表した。まるで某TV番組に登場するメカのように見えるが、雷鳥3号も放水ノズルが特徴的だ。(タイトル写真は「雷鳥2号」)

テムザックとは

テムザックは、電動モビリティや産業用ロボットの開発・製造を行うサービスロボットメーカー。医療用のシミュレーター用ロボット、災害用レスキューロボット、馬乗り型の斬新な電動車椅子など、人間の役に立つロボットを幅広いジャンルでラインナップしている。

画像: 電動車椅子「RODEM」は日本橋の観光ツアーにも導入されている smart-mobility.jp

電動車椅子「RODEM」は日本橋の観光ツアーにも導入されている

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とくに、電動車椅子「RODEM」は、その個性的な見た目と機能性から、病院に導入されたり、日本橋の観光ツアー用モビリティとして採用されているため、街中で見かけたことがある人もいるかもしれない。

多機能型農業ロボ「雷鳥2号」

「雷鳥2号」は、各種アタッチメントを付け替えることで、耕起、収穫など従来の機械にはない機動的な動作を完全電動で行うことができる、多機能型農業ロボット。

名前、デザイン面の両方でイギリスの某人気テレビ番組に登場するメカを意識しているのかも知れないが、残念なことに秘密基地から発進して飛行したり、交換可能なコンテナを搭載することはできないようである。

画像: 様々な作業に役立つ農業ロボット。

様々な作業に役立つ農業ロボット。

ただし、脚部のアタッチメントをつけるとそれっぽく見え、しかも4輪を独立して動作させることで、前後移動・横移動・その場旋廻といった動きが可能になる機能性も備える。将来的には完全自律走行および群れ化による更なる省力化をめざしているそうだ。

また、小型サイズであるため、耕作放棄が懸念される小規模な圃場や不整形の条件不利農地での稼働が期待されており、2023年12月15日に宮崎県延岡市の圃場にて、二番穂の刈り取りを実施し、収穫作業に活用できることが確認されている。

害獣駆除ロボ「雷鳥3号」

「雷鳥3号」は、稲作をはじめ農業において大きな問題となっている、イノシシなどの害獣対策として、夜間に圃場に侵入した害獣を検知し、高圧で対象物に向けて放水を行うことで、害獣を圃場から追い払う効果を狙っている害獣駆除ロボットだ。

画像: 自動検知式の高圧放水で害獣を駆除する。

自動検知式の高圧放水で害獣を駆除する。

対象物を自動的に検知し対象物に向けて放水するため、夜間の圃場の見回りや遠隔監視など、人手をかけた対策を行う必要がなくなるそうだ。

こちらのロボットも例に漏れず、ナニかを模したデザインをしているが、ロケットではないので宇宙ステーションとドッキングすることはできない。

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