2023年12月18日、電動ロボ・モビリティ開発メーカーの「テムザック」が多機能型農業ロボット「雷鳥2号」の開発を発表した。まるで某TV番組に登場するメカのように見えるが、雷鳥3号も放水ノズルが特徴的だ。(タイトル写真は「雷鳥2号」)
毛色が違う「雷鳥1号」
「雷鳥2号」、「雷鳥3号」があるなら、もちろん「雷鳥1号」にも期待が膨らむものだが、なぜか「雷鳥1号」だけはそのエッセンスが全くない”普通の農業用ロボ”として開発されている。
「雷鳥1号」は、水田における雑草抑制と遠隔監視を行うロボットで、水を攪拌して泥を巻き上げることで光合成を妨ぎ、雑草の生育を抑える機能を備えた「自律航行型のα版」と、離れた場所からカメラ映像を見ながら遠隔操作し、水田の様子を確認可能な「遠隔操作型のβ版」の2種類がある。
水面を移動するという本機の性質上、ロケット型にできなかっただけなのか、はたまた「雷鳥1号」は真面目に開発していたが、「雷鳥2号」以降の開発時に「雷=サンダー、鳥=バード」だからという文字遊びで、デザインを寄せに行ったのか真相は不明だが、世間の注目を集めるという意味では効果はあるだろう。
雷鳥=サンダーバードじゃない
もっとも、日本語の「雷鳥」は英語だと「ptarmigan(ターミガン)」であり、「Thunderbird(サンダーバード)」は、ネイティブアメリカンに伝わる「伝説の生物」のことを指している。
実在する"雷鳥"のように、実在する「雷鳥2号」と「雷鳥3号」も、農業のレスキュー分野で活躍を見せて欲しいものだ。