EV専用プラットフォームのミッドサイズSUV
メルセデスベンツのEVであるEQシリーズの中で、ミドルサイズSUVとなるのが「メルセデスベンツ EQE SUV」だ。グレードとしてスタンダードの「EQE 350 4MATIC SUV」（1369.7万円）とハイパフォーマンスの「メルセデスAMG EQE 53 4MATIC＋SUV」（1707万円）の2車種が用意されている。
ただし、AMGモデルの納車は10月下旬以降が予定されている。そして、このAMGモデルは現在（2023年10月中旬）、国土交通省に型式認証申請中であり、詳細なスペックは公開されていない。
クルマとしての基本部分はセダンの「EQE」を踏襲する。EV専用プラットフォームに、キャブフォワードのスタイル、そして他メルセデスベンツと同じ「センシュアルピュリティ（官能的純粋）」というデザインコンセプトを採用する。
すでに登場済みのラージサイズSUVとなる「EQS SUV」は、3列シート7人乗車だったが、新しい「EQE SUV」は2列シートの5人乗車だ。ホイールベースは3030mmで、セダンの「EQE」、「EQS」、SUVの「EQS SUV」の中で、最も短いものとなっている。
最新装備と機能はセダンのEQEに準ずる
パワートレインは、スタンダードの「EQE 350 4MATIC SUV」では、前後アクスルにそれぞれモーターを搭載する4WD。システムの最高出力は215kW（292ps）に最大トルク765Nm。89kWhのリチウムイオン電池を搭載して、一充電当たりの走行距離は528kmとなる。
効率を高めるために、空調にヒートポンプを採用。さらにフロントのデフをクラッチで切り離すディスコネクトユニット（DCU）が採用された。どちらも電力消費を減少し、航続距離伸長に貢献するものだ。
「EQE SUV」はセダンの「EQE」とは異なるインパネデザイン。スポーティな印象だ。
また、ダッシュボード前面をカバーする「MBUXハイパースクリーン」、EV走行音を提供する「サウンドエクスペリエンス」、室内の空気をクリーンに保つ「HEPAフィルター」、後輪操舵の「リア・アクスルステアリング」など、「EQE」に用いられた最新技術と機能は、そのまま「EQE SUV」にも採用されている。
【主要諸元 メルセデスベンツ EQE 350 4MATIC SUV launch Edition】
型式：ZAA-294612 寸法：全長4880×全幅2030×全高1650mm ホイールベース：3030mm 車両重量：2630kg 乗車定員：5名 最小回転半径：4.8m 電力量消費率：208Wh／km（WLTCモード） 一充電走行距離：528km（WLTCモード） 電池総電力量：89kWh モーター最高出力：215kW（292ps） 最大トルク：765Nm 駆動方式：四輪駆動 車両価格：1369.7万円
