2023年10月11日、機械部品製造メーカー大手のTHK株式会社が「ジャパンモビリティショー 2023(JMS 2023)」への出展内容を発表した。ブースでは実走可能なEVプロトタイプカー「LSR-05」が世界初公開されることになる。

車版ワイヤレス充電対応の "未来型" EV

「LSR-05」は「ラグジュアリーでスポーティなデザイン、革新的な技術」をキーワードに開発され、Luxury、Sport、Revolutionそれぞれの頭文字が車名の由来。

全長4995mm×全幅1965mm×全高1530mmのクロスオーバークーペで、長年日産でデザイン本部長をしていた中村史郎氏が立ち上げた「SNデザインプラットフォーム(SNDP)」がデザイン設計を担当している。

画像: クロスオーバー4シータークーペとして洗練されたデザインをしている

クロスオーバー4シータークーペとして洗練されたデザインをしている

パワートレーンはTHKが独自に開発した220kW(800V仕様)のモーターをフロントに1基と、93kW(800V仕様)の可変磁束型インホイールモーターをリアに2基搭載し、4輪ステア機構を採用している。また、アクティブサスペンション、MR流体減衰力可変ダンパー、電動ブレーキなども搭載することで上質な乗り心地と優れた操縦安定性を実現したという。

インテリアは、ステルスシートスライドシステムの採用でフロアの完全なフラット化を達成し、高級感ある快適な空間が演出される。

画像: ラグジュアリーで洗練された車内空間が演出される

ラグジュアリーで洗練された車内空間が演出される

そして注目すべき点は、ワイヤレス充電(車版置くだけ充電)を採用していることだろう。ワイヤレス充電のメリットはケーブルレスという利便性と走行中も充電できる可能性がある点で、実現すれば従来型EVが抱えるバッテリーに関する課題の解決策の一つとなるだろう。

このように「LSR-05」は、THKが目指す未来に向けた新しいモビリティの姿が表現されたモデルとなっている。

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