今秋開催される「ジャパンモビリティショー 2023」に、ホンダはワールドプレミアとして「SUSTAINA-C Concept(サステナ・シー コンセプト)/ Pocket Concept(ポケット コンセプト)」を公開する予定だ。この組み合わせはずばり、1980年代に話題となった4輪と2輪の組み合わせ、初代シティとモトコンポの電動版と呼べるもの・・・なのかもしれない?
2&4メーカーのホンダは昔から"6輪生活"を消費者に提案してきた
2輪も4輪もともに手がけるメジャーメーカーといえば、多くの人はスズキ、BMW、そしてホンダの名前をあげるだろう。この3社のなかでホンダは、過去に最も2輪と4輪を一緒に遊ぶことを、製品作りをとおして提案してきた企業といえるだろう。
1960年代、アメリカ市場の子供用ミニバイク需要をにらんで企画したホンダモンキー(米輸出名ミニ トレール)とダックスホンダ(米輸出名トレール)は、それぞれ日本市場では乗用車のトランクスペース積んで運べることを、セールスポイントのひとつとしてアピールしていた。
日本より経済的に豊かで、趣味の2輪文化が発展していたアメリカでは、バンやトラックなどでオートバイを運んで、出先で乗って楽しむという遊び方が当たり前のこととして普及していた。一方日本では、戦後の1960年代にようやくマイカー時代が到来するという背景もあり、"6輪生活"というホビーのスタイルを楽しめる人は、極一部の人に限られていた。