今秋開催される「ジャパンモビリティショー 2023」に、ホンダはワールドプレミアとして「SUSTAINA-C Concept(サステナ・シー コンセプト)/ Pocket Concept(ポケット コンセプト)」を公開する予定だ。この組み合わせはずばり、1980年代に話題となった4輪と2輪の組み合わせ、初代シティとモトコンポの電動版と呼べるもの・・・なのかもしれない?
2輪を運ぶトランスポーターとしての4輪を、セダンなどの家族グルマとは別に用意することは、大多数のサラリーマンには難しかった時代、ホンダはセダンにも積める2輪車としてモンキーとダックスホンダを日本市場に投入したわけだ。そしてこれら先駆モデルから10年ちょっと後の1981年、ホンダは同じコンセプトを復活させている。それが1981年に登場した初代「シティ」と「モトコンポ」である。
電動化時代は6輪生活が楽しみやすい環境が整備される?
「ジャパンモビリティショー 2023」で世界初公開される「SUSTAINA-C Concept」と「Pocket Concept」は、過去のモンキーやダックスホンダのように車載を想定しているか、そしてシティとモトコンポのような「関係」にあるのかは、プレスリリースには明記されていない。
ただ、今回のブースのテーマである「Honda DREAM LOOP」をホンダの夢のループ(繰り返し)・・・と解釈すると、これらのモデルが電動時代のシティとモトコンポ・・・的な存在になっていると予想される。
4輪に2輪を積むことに関しては、液体の燃料を使わないというEVの特徴が大きなメリットになる。過去のホンダ製品であるモンキー、ダックスホンダ、モトコンポは、車載時に横倒しになったときも燃料系からガソリンが漏れないように、工夫した設計を与えることが求められた。
欧米で普及が進んでいる子供用電動ミニモトクロッサーユーザーの親たちの多くは、横倒しに車載することに対してナーバスになる必要がなく、キャビン内がガソリン臭で満たされることがないことを、EVならではの歓迎すべきこととしてあげている。