10月25日から開催される「ジャパンモビリティショー2023(以下、JMS)」のホンダブース出展概要が発表された。ホンダが提供する現在と近未来のモビリティが一堂に会する展示には、ホンダファンならずとも期待が高まる。ただ、現時点でちょっと残念なのはワールドプレミアされる「Honda Specialty Sports Concept(スぺシャリティ スポーツ コンセプト)」の画像がない、と思いきや、よく見たら意外なところにヒントがあった。

JMSで公開されるのはNSXではなく“プレリュード”?

さらに8月17日(現地時間)には、モントレー・カー・ウイークで新型EVクロスオーバー「アキュラZDX」を公開するとともに、次世代ハイパフォーマンスEVのコンセプトモデル「Acura Electric Vision Design Study」を映像で公開した。
これが次期NSXの後継車か? と日本でも話題になった。あくまでシルエットのみの公開だったが、そのスタイリングは未来のレーシングカーさながらだ。

このモデルがNSXを名乗るのかは定かではないが、少なくとも中途半端なEVスポーツカーではなさそうだ。もちろん、そのまま量産車になるわけではないが、SH-AWDで培った技術をEVに昇華させたモンスターマシンを計画していることは間違いなさそうである。

画像: モントレー・カー・ウイークで公開された「Acura Electric Vision Design Study」。未来のレーシングカーのようなデザインだ。こちらがNSXの後継車?

モントレー・カー・ウイークで公開された「Acura Electric Vision Design Study」。未来のレーシングカーのようなデザインだ。こちらがNSXの後継車?

そして今回、ジャパンモビリティショー2023で“ワールドプレミア”と但し書きが付いて公開されるのが、「スぺシャリティ スポーツ コンセプト」である。

NSX後継車的位置づけのコンセプトカーとして披露される可能性もあるが、イラストを見る限り?マークがつく。どことなく、GT500マシンのようでもあり、モントレーで公開された映像ほど近未来的ではない。あえて言えば、より乗用車的な雰囲気がある。

となれば、今回ワールドプレミアされるのはNSXの後継車ではなく、北米で商標登録申請された「プレリュード」のコンセプトモデルと考えた方がしっくりくる。あえて「スぺシャリティ」と呼称していることとも整合性もとれるのではないか。市販される際には「プレリュード」になる可能性が高い。

日本初公開される“アフィーラ”プロトとの関係はいかに

JMSでは2026年から北米を皮切りに発売されるソニー・ホンダモビリティの「アフィーラ」も日本初公開される。そのスペシャリティクーペが、ホンダブースに出展される「スぺシャリティ スポーツ コンセプト」の正体なのではないだろうかというのは、あくまで勝手な推測なのだが。

どちらも前後にモーターを備えたAWDであり、SDV時代を見据えた “ホンダe:アーキテクチャー”を採用してくるはず。「スぺシャリティ スポーツ コンセプト」は、アフィーラ譲りの高付加価値を盛り込みながら、よりホンダブランドらしい「操る喜びと際立つ個性」に力点を置いたスポーティで高付加価値が与えられたクーペとして登場するのではないだろうか。

いずれにせよ、真相は10月25日までには明らかにされるだろう。フラッグシップスポーツと並行して、スペシャリティスポーツの開発が進んでいることは間違いなさそうだ。まさに「Honda DREAM LOOP」である。

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