JMSで公開されるのはNSXではなく“プレリュード”?
さらに8月17日(現地時間)には、モントレー・カー・ウイークで新型EVクロスオーバー「アキュラZDX」を公開するとともに、次世代ハイパフォーマンスEVのコンセプトモデル「Acura Electric Vision Design Study」を映像で公開した。
これが次期NSXの後継車か? と日本でも話題になった。あくまでシルエットのみの公開だったが、そのスタイリングは未来のレーシングカーさながらだ。
このモデルがNSXを名乗るのかは定かではないが、少なくとも中途半端なEVスポーツカーではなさそうだ。もちろん、そのまま量産車になるわけではないが、SH-AWDで培った技術をEVに昇華させたモンスターマシンを計画していることは間違いなさそうである。
そして今回、ジャパンモビリティショー2023で“ワールドプレミア”と但し書きが付いて公開されるのが、「スぺシャリティ スポーツ コンセプト」である。
NSX後継車的位置づけのコンセプトカーとして披露される可能性もあるが、イラストを見る限り?マークがつく。どことなく、GT500マシンのようでもあり、モントレーで公開された映像ほど近未来的ではない。あえて言えば、より乗用車的な雰囲気がある。
となれば、今回ワールドプレミアされるのはNSXの後継車ではなく、北米で商標登録申請された「プレリュード」のコンセプトモデルと考えた方がしっくりくる。あえて「スぺシャリティ」と呼称していることとも整合性もとれるのではないか。市販される際には「プレリュード」になる可能性が高い。
日本初公開される“アフィーラ”プロトとの関係はいかに
JMSでは2026年から北米を皮切りに発売されるソニー・ホンダモビリティの「アフィーラ」も日本初公開される。そのスペシャリティクーペが、ホンダブースに出展される「スぺシャリティ スポーツ コンセプト」の正体なのではないだろうかというのは、あくまで勝手な推測なのだが。
どちらも前後にモーターを備えたAWDであり、SDV時代を見据えた “ホンダe:アーキテクチャー”を採用してくるはず。「スぺシャリティ スポーツ コンセプト」は、アフィーラ譲りの高付加価値を盛り込みながら、よりホンダブランドらしい「操る喜びと際立つ個性」に力点を置いたスポーティで高付加価値が与えられたクーペとして登場するのではないだろうか。
いずれにせよ、真相は10月25日までには明らかにされるだろう。フラッグシップスポーツと並行して、スペシャリティスポーツの開発が進んでいることは間違いなさそうだ。まさに「Honda DREAM LOOP」である。