メルセデスベンツのEVであるEQラインナップにおいてミドルサイズとなるのが「EQC」だ。ガソリン車におけるCクラスと同様なポジションにあると言っていいだろう。そしてこのモデル、メルセデスベンツとして初のEVとなるのだが、そうは思わせない完成度を誇っているのが凄い。

流麗なスタイリングも魅力的

メルセデスベンツとして初のEVとして誕生したのがミッドサイズSUVの「EQC」だ。後に続く、EVラインナップの「EQ」シリーズのトップバッターだった。日本には2019年7月に発表。特別仕様車から導入がスタートし、レギュラーモデルは翌2020年春からのデリバリーとなっている。

デザインは、他の最新のメルセデスベンツと同様に「センシュアル・ピュリティ(官能的純粋)」を基本に、シンプルかつシームレス、すべてが溶けあったようなデザインとなる。フォルムとしては、ウエストラインが低く、ルーフはクルマの後端に向かってなだらかに下る、クーペライクなものだ。

画像: 「センシュアル・ピュリティ(官能的純粋)」をテーマにしたスタイリングには先進性が感じられる。

「センシュアル・ピュリティ(官能的純粋)」をテーマにしたスタイリングには先進性が感じられる。

SUVの逞しさと、流麗さが調和する美しいフォルムとなっているが、とくに個性的なのは、ボディやグリルとシームレスに続くヘッドライトだ。中に、デイタイムドライビングライトの光ファイバーのチューブが納められ、先進的かつ独特の顔つきを生み出している。

前後モーターで408psの強心臓をもつ

パワートレインは、前後のアクセルに1つずつモーターを登載する、2モーター式の四輪駆動を採用している。2つのモーターの最高出力は合計300kW(408ps)、最大トルク765Nmと強力なものだ。

ただし、負荷の小さい領域では、フロントの1モーターで走行する。走行状況に応じて、後輪側のモーターがパワーを補い、また、前後トルク配分を調整することで、優れた安定性を実現している。

インテリアは、他のメルセデスベンツと同様にインフォテイメントシステムのMBUXを採用。ただし、レイアウトデザインなどは、「GLC」やセダンの「Cクラス」とも異なる、独自のものとなっている。

画像: 前後にモーターを持つが基本はフロントモーターで駆動し、後輪は走行状況に応じて駆動する。

前後にモーターを持つが基本はフロントモーターで駆動し、後輪は走行状況に応じて駆動する。

メルセデスベンツ初のEVということだが、走り味はメルセデスベンツそのものの安定感があり、さらに利便性や操作性も普通のエンジン車と変わらない。ブランド初のEVではあるけれど、最初から非常に高い完成度を備えているのは、さすがメルセデスと言ったところだろう。

【主要諸元 メルセデスベンツ EQC 400 4MATIC】
型式:ZAA-293890 寸法:全長4770×全幅1885×全高1625mm ホイールベース:2875mm 車両重量:2470kg 乗車定員:5名 最小回転半径:5.6m 電力量消費率:236Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:400km(WLTCモード) 電池総電力量:80kWh モーター最高出力:300kW 最大トルク:765Nm 駆動方式:四輪駆動 車両価格:991万円 CEV補助金:45万円

This article is a sponsored article by
''.